書評ブログ 『たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話』 jun-ohsugi 2026年8月25日 / 2026年8月25日 「『~はどう?』『~したいです』など、会話でよく使うパターン(文型)を身につければドイツ語で言いたいことが表現できるようになります。」― 外国語を話せるようになるには、膨大な単語や例文を丸暗記するよりも、まず会話の「型」を身につけ、そこに必要な単語を入れていく方法が効果的です。本書は、わずか72の基本パターンを使って、ドイツ語の日常会話を組み立てられるようになる実践的な入門書です。 本日紹介するのは、東京ドイツ文化センターにてドイツ語教師養成コース全課程を修了、2001年にフランクフルト大学でドイツ語教授法・言語学・スペイン語学文学・日本語学文学を学び、総合修士M.A.(Magister Artium)を取得して卒業、同年に通訳翻訳ドイツ国家試験に合格し、外国人に与えられるドイツ語の最高資格であるドイツ語大ディプロームを取得、東京ドイツ文化センター、日本大学、日独協会などで教鞭をとる山本喜美子(やまもと・きみこ)さんが書いた、こちらの書籍です。 山本喜美子『たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話』(明日香出版社) 山本喜美子『たったの72パターンでこんなに話せるドイツ語会話』(明日香出版社) Amazonで見る 本書は、明日香出版社の好評語学シリーズ『たったの72パターンでこんなに話せる』のドイツ語版で、音声を聞きながら学習できるようになっています。 最大の特徴は、ドイツ語の会話表現を一つひとつ丸暗記するのではなく、頻繁に使われる「文型=パターン」を理解し、そこに単語を入れ替えていくことで、話せる表現を一気に増やしていく学習法です。 本書は以下の2部構成から成っています。 1.これだけは!! 絶対覚えたい重要パターン21 2.使える! 頻出パターン51 Part 1では、ドイツ語で会話するために最低限必要となる21の重要パターンを学びます。さらに「応用」として、それぞれの否定パターンや疑問パターンまで学習することで、一つの基本文型から複数の会話表現へ展開できるよう工夫されています。 Part 2では、日常生活や旅行などで頻繁に使う51の表現を取り上げ、身近でシンプルなドイツ語を使って、自分の意思や気持ちを伝える力を身につけていきます。 72パターンを学ぶ過程で、会話表現だけではなく、日常会話に必要となる基本文法や基本単語も自然に身につけられる構成になっています。 本書の前半では、「これだけは!! 絶対覚えたい重要パターン21」を中心に、以下のポイントを説明しています。 ◆ 外国語会話では、最初から大量の文章を覚えようとするのではなく、使用頻度の高い基本的な文型を「会話の型」として身につけることが効率的である ◆ 「~したいです」「~はどう?」といった日常的によく使う基本パターンを覚えれば、その一部分の単語を入れ替えるだけで、自分が言いたいことを幅広く表現できるようになる ◆ 一つの肯定文だけを覚えるのではなく、その否定形と疑問形もセットで理解することで、実際の会話で使える表現のバリエーションが大きく広がる ◆ ドイツ語では語順や動詞の位置など、日本語とは異なる文法上の特徴があるため、単語だけを覚えるのではなく「文型」として文章全体の構造を身につけることが重要になる ◆ 文法を体系的にすべて覚えてから話そうとするのではなく、まず使用頻度の高いパターンを実際に使いながら、必要な文法を理解していく方法が会話力向上につながる この本の中盤では、基本21パターンから「使える!頻出パターン51」へと学習を広げながら、以下のポイントを解説しています。 ◆ 日常会話で必要となる表現は無限にあるように見えても、実際には頻繁に使われる一定のパターンがあり、それを優先して学ぶことで効率よく会話力を伸ばせる ◆ 旅行や日常生活では、難しい文章を作ることよりも、シンプルな文型を使って「自分が何をしたいのか」「何を知りたいのか」を確実に伝えることが大切である ◆ 基本パターンに自分が必要とする単語を入れて練習すれば、教科書に載っている例文を覚えるだけの学習から、「自分のことを話す」ための学習へ変えることができる ◆ 会話力を高めるには、文字を目で追うだけではなく、音声を繰り返し聞き、ドイツ語独特の発音やリズム、イントネーションに慣れていくことが欠かせない ◆ 短くシンプルな表現を何度も声に出して練習することで、頭の中で日本語から翻訳するのではなく、必要なドイツ語表現が自然に出てくる状態を目指すことができる 本書の後半では、72パターンを実際の会話で使えるようにするための学習法として、以下のポイントを紹介しています。 ◆ 72のパターンを一度に完璧に暗記しようとするのではなく、使用頻度の高いものから繰り返し使い、自分がすぐに口にできる「得意な型」を少しずつ増やしていく ◆ 例文をそのまま覚えるだけでなく、主語、動詞、目的語などを自分の日常生活に関係する単語へ置き換えることで、実践的な会話トレーニングになる ◆ ドイツ語の基本文法と基本単語を、文法書と単語帳で別々に学ぶのではなく、実際に使われる会話表現の中で一緒に覚えることで、記憶に定着しやすくなる ◆ 音声を活用して「聞く→真似して声に出す→単語を入れ替えて話す」という練習を繰り返すことが、知識として知っているドイツ語を「使えるドイツ語」に変える ◆ 外国語学習では、間違えずに完璧な文章を話すことよりも、限られた語彙と文型を組み合わせて、まず自分の意思を相手に伝えようとする姿勢が大切である 本書を読んで私が最も大切だと感じたのは、語学学習では「どれだけ多く覚えたか」以上に、「限られた基本パターンを、どれだけ自在に使い回せるか」が重要だということです。 空港、ホテル、レストラン、鉄道、買い物、観光など、それぞれの場面で頻繁に使う基本パターンを身につけておけば、限られた語彙でもかなりのコミュニケーションができるでしょう。 私は、この「パターンを覚えて単語を入れ替える」という方法は、生成AI時代の語学学習とも非常に相性がいいと感じました。 たとえば、本書で一つの基本パターンを学んだら、生成AIに「この文型を使ってドイツ旅行で使える会話例を10個作って」と頼めば、自分専用の練習教材を簡単に作ることができます。 つまり、本書で「72の型」という土台を作り、生成AIを会話練習のパートナーとして活用すれば、語学学習の効率をさらに高められるのではないでしょうか。 本書は、ドイツ語を初めて学ぶ方、以前勉強したものの会話に自信がない方、ドイツ語圏への旅行や出張を予定している方、そして短期間で実際に使えるドイツ語会話の基礎を身につけたい方に、ぜひ読んでほしい一冊です。 YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、読書術、人生100年時代の働き方、語学学習、海外旅行、AI活用など、仕事と人生を豊かにする情報を発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ では、今日もハッピーな1日を!【4191日目】 勉強法