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アフロ『絶対に行きたい!世界の名庭園』(中経の文庫)

アフロは、国内外の写真家2,000名の作品を取り扱うフォト・エージェンシで、写真・動画配信業務に加え、フォトスタジオの運営や画像処理業務など多様な業務を取り扱っている。

 

1998年に日本オリンピック委員会オフィシャル・フォトエージェンシーに認定される。本書は、個性的で美しい世界の庭園42ヶ所を選定し、提携する専門カメラマンや現地フォトエージェンシーとの協力のもとに作成された。

 

本書の構成は以下のように、地域ごとに4つに分かれている。

 

1.アジアの名庭園
2.日本の名庭園
3.ヨーロッパの名庭園
4.アメリカ・太平洋の名庭園

 

地域ごとのウエイトでは、やはり歴史のあるヨーロッパが多く、イギリス、フランス、ドイツなどが目立つ。また、世界の庭園いす様式として、次の8様式がはじめに紹介されている。

 

1.イスラム式庭園
2.枯山水式庭園
3.池泉回遊式庭園
4.イタリア式庭園

 

5.フランス式庭園
6.イギリス式風景庭園
7.整形式庭園
8.沈床式庭園

 

それぞれの庭園様式に、それぞれの時代の思想や自然美が表現されている。それでは以下に、本書の中で私が印象的だった名庭園を紹介しよう。

 

1.タージ・マハル (インド)
2.スコータイ歴史公園 (タイ)
3.シンガポール植物園 (シンガポール)
4.留園 (中国)
5.景福宮 (韓国)

 

6.兼六園 (石川県)
7.祇王寺 (京都府)
8.常寂光時寺 (京都府)
9.足立美術館 (島根県)
10.岡山後楽園 (岡山県)

 

11.ハットフィールドハウス (イギリス)
12.スワン・ホテル (イギリス)
13.ランハイドロック (イギリス)
14.キューケンホフ (オランダ)
15.サンスーシ宮殿 (ドイツ)

 

16.マイナウ島 (ドイツ)
17.グリュイエール城 (スイス)
18.ヴェルサイユ宮殿 (フランス)
19.シュノンソー城 (フランス)
20.ヴィラ・カルロッタ (イタリア)

 

21.アルハンブラ宮殿 (スペイン)
22.サンタ・バルバラ庭園 (ポルトガル)
23.ブッチャート・ガーデン (カナダ)
24.イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館 (アメリカ)
25.キングスパーク (オーストラリア)

 

これらは、いずれも個性的な名庭園で、カラー写真から魅力が伝わってくる。ぜひ、多くの方々に本書を手に取るよう薦めたい。