書評ブログ

TOEIC 955点への道 ~ その4 ~

第1回目のTOEIC公開テストでまったく歯が立たなかった私は、まずビジネスに使用される単語力の強化に取り組むこととした。単語集は様々なものがあり、どれがよいのか見当がつかない。TOEICの点数を飛躍的に上げたというビジネスマンの体験談の本を読んだり、TOEIC対策本で推薦する単語集などを購入して暗記を始めてみた。

 

しかし、なかなかシックリくる、やる気の出る単語集は見つからない。この年齢になると暗記は辛いということなのか。そんな中で、リスニングでも聴き取れないといけないので、音声CDが付いていて発音を確認できるものでないと効果がないことに気付いた。少しおそいのですが・・・・。

 

そんな中で手に取ったのがアイシーピーという出版社が出している『DUO』 という単語集。別売りの付属CDに例文が多く収録されていて、単語と熟語が重複なく効率的に覚えられるという触れ込み。TOEIC対策本の著者や体験談でも評判がいい。これを繰り返しやるのがよいのではないか、ということで、不退転の決意で毎日CDをかけて暗記に取り組むこととした。

 

実際にはよい単語集だと今は思うのだけど、当時はなかなか覚えられなかった。例文が難しく、興味も湧かない。何よりも単語を覚えようとするとすぐ眠くなる。脳が「暗記は嫌だ!」と言っているような感じだ。う~ん、暗記モノは辛い。

 

無理やりに『DUO』を最後までCDを聴いてやり通したが、なかば意地で続けていただけで、中身は薄い学習だった。ウトウトしながらCDをかけているだけという有様。とても2回目をトライする気になれなかった。ほんとうは2回目以降が本番なんだと、その時はわからなかった。エネルギーをかける割には効果を実感できない日々。新たにわかるようになった単語がぜんぜん増えていかない。

 

GABAでの個人レッスンも毎回、講師は変わるのだけど、必ずしも英米のネイティブ講師ばかりではない。フィリピンや他の東南アジア系の講師も多く、発音がバラバラでなかなか慣れないため、聞き取れるようにならない。渋谷校の日本人担当者に訴えてみたが、「いろんな発音になれた方が上達も早いし、将来応用も効く。」と言われ、納得させられる始末。まだ、そんなレベルにはなかったのだけど・・・・。

 

そうこうしてるうちに、あっという間に2ヶ月間が経ち、2回目となる3月のTOEIC公開テストがやってきた。1月の1回目はとにかく緊張していて、リスニングで何度もパニックになっていて、そのままリーディングもペースが乱れたので、とにかくリスニング勝負と思って臨んだ。

 

今回は、1回目の経験もあり、試験開始前の段取りが全く同じだし、ある程度冷静に取り組めた。リスニングは相変わらず、ヤマ勘の回答が多かったが、パニックになる回数は大幅に減った。でも何回かは、回答に迷っている間に次のナレーションが流れてしまい、冒頭の大事な部分を聴き逃す、ということは続いた。

 

リーディングは今度は文法を急いで解こう、ということで、1回目よりは速く進んだが、それでもPART7の長文読解はかなりの分量が残り、最後はヤマ勘。こんな分量を最後まで読み切れる人はいるのだろうか、という感じだった。

 

それでも試験を終えた直後は、前回よりは手応えがあった。疲労感がだいぶ違う。パニックの回数が少なかったのと、試験の進行がだいたいわかっていて、少しは冷静にできたためか。

 

しかしながら、結果は大きく失望するスコアだった。リスニング325点、リーディング330点の合計655点。あれだけ必死で2ヶ月間も猛勉強したのに相変わらず600点台で45点しか上がっていない。リーディングは殆ど変化しなかった。でも300点を切っていたリスニングが30点アップして、何とか300点台に乗ったのだから、と自らを慰めるしかない状況だった。

 

結局、リスニングもリーディングも、ほぼ同じような点数になり、現在の実力はこんなものかと納得するしかなかった。年末に馬鹿にされたヘッドハンティング会社の生意気な担当者の顔が浮かぶ。このままで済ますわけにはいかない。
倍返しだ!