書評ブログ

安藤美冬 『冒険に出よう』 (ディスカヴァー21)

安藤美冬さんは、慶應義塾大学を卒業後、集英社にてファッション誌の広告営業と書籍単行本宣伝業務を積んで独立。ソオシャルメディアでの発信によって、様々な仕事を創りだしているノマド・ワーカーだ。

 

本書は、安藤さんがフリーとして仕事を創っていく生き方を選択したプロセスがありのままに書かれた素晴らしい本だ。真っ直ぐな生き方というか、自分の目指したものに向かってひたむきに進む気持ちが伝わってきて、「読んでよっかった」 と感じる書だ。

 

起業や自分らしい生き方を目指す若者にはヒントになる考え方や行動などが具体的に書かれていて、得られるものは多いだろう。私がとくに感銘を受けたのは、「自分の可能性を広げる」 という独立準備の行動をしている以下の記述だ。

 

1.マイルールを定めて実行する
2.3000人に会う
3.24時間以内にメールする
4.挑戦の分母を増やす
5.1日1冊本を読む
6.週末ひとり合宿をする
7.応援されて辞める
8.カテドラルを建てる人間になれ

 

とくに、挑戦する分母を増やして失敗率を下げる、という考え方は成功者に共通する心構えだ。数多くの失敗の中に成功の芽が隠れているので、失敗した時にどう考え、どう行動するかが、独立起業ではとくに分かれ道になる。

 

もうひとつ、本書で感銘を受けたのが、「自分メディアの編集長になる」 という中で、以下の4つのキーワードを決めたという点だ。

 

1.ソーシャルメディア
2.フリーランス
3.セルフブランディング
4.ノマド

 

この4つを自分を表すキーワードとして、「自分はどんな人間か」、「何を強みとしているのか」を発信し続けている、という。そして、この4つのキーワードを決めるときに考えたのが、「ブルーオーシャン」ということだ。

 

W.チャン キムおよびレネ モボルニュ著 『ブルーオーシャン戦略』 (ダイヤモンド社)という経営戦略論の名著で提唱されている考え方だ。競合の激しいレッドオーシャンではなく、未開拓の市場であるブルーオーシャンで勝負せよ、ということだ。

 

上の4つのキーワードについて、1つ1つはライバルも多い注目のジャンルだが、4つ揃っている人はなかなかいない。そこに安藤さんは注目した。

 

美しい冬に生まれたから 「美冬(みふゆ)」 で、ニックネームは 「ミッフィー」。チャーミングなイメージと、しっかりと考え抜かれた戦略のあるコンテンツやメッセージ。多くのファンを惹きつける安藤さんの真髄が本書を読めばよく分かる。

 

ソーシャルネディアの活用によってセルフブランディングを行い、フリーとして稼ぐノマドライフを目指す全ての人に本書を心から推薦したい。