書評ブログ

へなちょこしゅん『食うべしオアフ島2010 Z』(ソニーマガジンズ)

昨日に続き、モーハワイ・ドットコム編集長のへなちょこしゅん氏が監修した本書を紹介したい。

 

この本は、2008年に第一弾が出版されたハワイのグルメ本の第二弾で、2010年に出版され、熱烈なハワイ・ファンの間で絶大な支持を受けた。ジャンル別の食べ比べによる味やコスパ比較はとにかくマニアックで、分かりやすい。

 

反響が大きく、1年おきにシリーズ化されて出版され、現在は第三弾の2012年版まで出ている。モーハワイのサイトでも、グルメは最も人気ジャンルで、ハワイに旅行した時の楽しみは、グルメとショッピング(お土産含む)の2つに大別されるほどだ。

 

本書の構成は料理のジャンルごとになっていて、チャプター1のハンバーガー、ロコモコから始まって、サンドイッチ、チキン、ローカルフード、韓国料理、中華料理、メキシカン、和食、ピザ&パスタ、フォー、ビーフシチュー&カレー、パンケーキ、スイーツ、エビ屋台の14チャプターまでだ。

 

定評のある人気店を中心に、実際に食べ歩き、丁寧に写真入りで比較レポートしている。まったくの主観で評価するのだが、何故か説得力があり、読めば必ず行って食べてみたくなるから不思議だ。

 

モーハワイのスタッフが通いつめたり、コストにもこだわって紹介したりということで、とても実戦的だ。ハワイで人気のパンケーキについても人気店を回り、徹底的な比較をしているので、熱烈なファンでも納得の内容だろう。

 

食うべしオアフ島のシリーズ3冊の中でも私は、この2010 Z が最もオーソドックスでありながら洗練されていて好きだ。最新版の2012年版にだけあって2010年版に無いのは、アサイボウルくらいだ。

 

ハワイでスピリチュアルなものを感じたい人、ハワイのグルメが何より楽しみな人は必読の書だ。ぜひ一読を薦めたい。