書評ブログ

ひすいこたろう『心にズドン!と響く「運命」の言葉』(王様文庫)

本日も、ひすいこたろう氏の著書を紹介したい。ひすい氏はコピーライターなので、「言葉」には人一倍、思い入れが強い。それは、本書の冒頭の言葉からも明らかだ。

 

「運命を変える方法はひとつしかありません。それは ” 言葉 ” と出会うことです。」 と、まず述べている。そして、成功する人は、成功する前に、成功をもたらす言葉と必ず出会っている、という。

 

本書は、コピーライターであり、作家であり、心理カウンセラーでもある著者が、数々の人生を大きく変える名言と出会った中でも、選りすぐりの 「名言」 を集めたものだ。まさに、名言中の名言。

 

本書の構成は以下の5部構成だ。

 

1.たった一言で、運命が変わる法 (いつだって、人を変えるのは言葉だ)
2.そのとき、その言葉が、生き方を教えてくれた! (まさに幸福に気づく瞬間)
3.何でもない一日が、幸せな一日に変わる! (言葉がチャンスを引き寄せる)
4.ダメだと思ったとき、効く言葉がある! (絶対にあきらめない)
5.「新しい自分」 を見つける、出会いの言葉 (ムダなことなど何もない)

 

紹介されている言葉は全て名言で、心に響くものばかりだが、とくに私の印象に残った言葉をいくつか紹介しよう。

 

1.天才は努力する凡才のことである (アインシュタイン)、天才は数 (小林正観)
2.人生はアップで見ると悲劇だが、ロングショットではコメディだ (チャップリン)
3.確信を持て、いや確信があるように振る舞え、そうすれば次第に本物の確信が生まれてくる (ゴッホ)
4.みんなが考えているよりずっとたくさんの幸福があるのに、たいていの人はそれを見つけられない (メーテルリンク)
5.人生は宇宙からのプレゼント (望月俊孝)

 

6.笑いのない日は無駄な一日である (チャップリン)
7.みんなちがって、みんないい (金子みすゞ)
8.2人、3人に嫌われても、あと地球には60億人いるよ (佐賀のがばいばあちゃん)
9.すぐれた魂ほど大きく悩む (坂口安吾)
10.強みの上にすべてを築け (ドラッカー)

 

11.淡々と過ぎていく普通の毎日が幸せの本質です (小林正観)
12.いまやっていないことは将来もできない (福島正伸)
13.「何によって人に憶えられたいか」 を自らに問い続ける (ドラッカー)
14.何をしたいのか、明確になった途端に、何かが起こる (クリシュナムルティ)
15.正解を探すより、できることを探す (福島正伸)

 

ひとつの言葉で、人生が変わってしまうことはほんとうによくある。人生を自分で設計していきたい人々にぜひ、本書を推薦したい。