書評ブログ

『人生が変わる2枚目の名刺』の作り方

先の読めない現代社会では、「パラレルキャリア」という生き方が注目を集めています。どんな伝統ある大手企業であっても、一生涯安定ということは、もはやありません。

 

「2枚目の名刺」を持つことで人生が変わると説く本があります。本日紹介したいのはこちらの本です。

 

柳内啓司『人生が変わる2枚目の名刺』(クロスメディア・パブリッシング)

 

この本は、本業でサラリーマンとして会社に勤めながら、自分の好きなことをして活躍している人たちを紹介し、「2枚目の名刺」を持つことを推奨している書です。

 

著者の柳内さんは東京大学大学院に在学中、サイバーエージェントにてインターネット・ビジネスの黎明期に携わり、新卒でTBSテレビに入社しました。

 

バラエティやドラマの番組制作を経て現在は放送局のIT戦略全般に携わる仕事をしています。プライベートでは年間延べ1000人以上を動員する勉強会や交流会を主催したり、バンドや自転車サークルのリーダーも務めています。

 

社外での活動や人脈が本業でも相乗効果を発揮することを実感し、今は本業の会社員を続けながら「2枚目の名刺」を持って社外の活動を積極的に行うことを勧め広める活動をしています。

 

この本の構成は以下の4部から成っていて、計59のテーマ・行動指針が述べられています。

 

 

1.2枚目の名刺で活動するメリット
2.2枚目の名刺を成功させるヒント集
3.これから世界で起こること、そんな時代に合った働き方
4.巻末インタビュー

 

 

まず本書の冒頭で著者は、「あなたの夢を小さく始められる」と呼びかけています。本業の安定収入があるからこそできる冒険もあり、たくさんの試行錯誤を重ねることが「夢への近道」であると説いています。

 

では、この本の中で柳内さんが提唱するテーマや行動指針のうち、第1番目の「2枚目の名刺で活動するメリット」として、とくに私が共感し感銘を受けたものを以下の紹介します。ここが本書の核心部分です。

 

 

1.挑戦する機会を意識的に作ろう、失敗することは絶好の成長の機会である
2.会社の看板ではなく「個人」で仕事をしてみよう
3.心がワクワクすることに本気で取り組めば人生が豊かになる、収入は後からついてくる
4.スキル・経験・人脈は無形の財産
5.自らお金を稼ぐ経験はビジネス感覚を鋭くする

 

6.幅広いジャンルの発想と人脈は、やがて大きなチャンスを運んでくる
7.本業との組み合わせでキャラクターにエッジを
8.あなたの人生で大切にすべき人を見極める絶好の機会になる
9.名刺を使って、なりたい自分を高らかに宣言してしまおう
10.「覚悟のスイッチ」が入り、セルフイメージが一気に高まる

 

11.タイムマネジメントスキルを磨くと人生が輝く
12.「自分の人生に本当に必要なもの」が見えてくる
13.出会った人の中から「ロールモデル」を見つけよう
14.多様な価値観に触れて知的好奇心を満たそう
15.異質なものとの出会いは、あなたの人生を豊かにする

 

 

次に著者は、「2枚目の名刺」を成功させるためのヒントを以下のように述べています。

 

 

1.自分の心とゆっくり向き合ってみよう、あなたが本当に集中できることは何ですか
2.夢を可視化すると、そこに光が宿る
3.行動に一貫性がある人は、言葉にも説得力がある
4.自分の人生のテーマを言葉にしてみよう
5.名刺を作ることからすべては始まる、肩書の力でセルフイメージを変えよう

 

6.掛け算の発想で活動を組み合わせて人生を好循環スパイラルに突入させよう
7.自分の専門性や得意なことを本業以外でも活かそう
8.1つの看板で複数の活動をしよう
9.関わる人たちが増えると、セルフブランディング力が増す
10.本業を大きな強みとしよう、それによって個人のブランド力が強化される

 

11.本気で好きなことに取り組む人を、周囲の人は応援する
12.記憶に残すことで、仕事を振ってもらいやすくなる
13.自分の人生のテーマに直結することだけを取捨選択しよう
14.時間を制する者は人生を制する
15.情報は発信するところに集まる

 

16.エレベータートークを身につけるとセルフプロデュース力が上がる
17.戦略的に情報発信して、セルフブランディングを成功させよう
18.スキルを上げるためには、アウトプットすることが大事
19.役立つ情報を発信する人のもとに、よい情報は舞い込む
20.自分の人生のテーマを軸に活動の仕方を考えよう

 

 

第3部において柳内さんは、「これから世界で起こること」と、そんな「時代に合った働き方」を述べています。ポイントは以下の通りです。

 

1.IT技術は活動にかかるコストや労力を最小にした
2.自ら幸せを定義して生きていける人は強い
3.自分が熱狂できる人生のテーマを見つけよう
4.選択する自由を楽しめる人が幸せを手にする
5.個人の熱狂的な思いが周囲を動かす

 

 

本書の巻末には、「2枚目の名刺」を持って活躍する以下の人たちへのインタビューが掲載されています。

 

 

1.廣優樹
2.慎泰俊
3.en女医会
4.伊藤春香(はあちゅう)
5.山本代策
6.内田伸哉
7.藤村美里
8.神森真理子
9.家入一真

 

 

この本で著者は、個人の可能性を広げる、「2枚目の名刺」を持つという選択を提唱しています。私も大いに共感し、ハイブリッド・キャリアで起業する道を、多くの方々に薦めたいと思います。

 

皆さんも本書に書かれた事例やエッセンスを掴みとり、「自分が主役の人生」をともに歩んでいきませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!