『ひとりを楽しむ小さな習慣』
「ひとりは、さみしいことではありません。ようやく『自分』に帰れる時間です。」― 年を重ねると、ひとりで過ごす時間が少しずつ増えていきます。家族との時間が減り、体力が衰え、できないことも増えていく。しかし、ひとりになったからこそ見つかる「自由」や「楽しみ」もある。人生の後半を、自分らしく楽しむための小さな習慣を教えてくれる一冊があります。
本日紹介するのは、1941年茨城県生まれ、幼少期から絵や詩、漫画に親しみ、都立武蔵丘高校卒業後、アニメーション会社に勤務しながら漫画を描き、1962年に『小さな恋のものがたり』で漫画家デビュー、同作は50年以上にわたるロングセラーとなり、日本漫画家協会賞・優秀賞、手塚治虫文化賞・特別賞、日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞などを受賞、『ハーイあっこです』をはじめ数多くの漫画、詩画集、エッセイを手掛けてきた漫画家、みつはしちかこさんが著した、こちらの書籍です。
みつはしちかこ『ひとりを楽しむ小さな習慣』(明日香出版社)
年を重ねることには、さまざまな変化が伴います。若い頃のようには体が動かなくなる。家族との関係も変わる。親しい人との別れを経験することも増えていきます。
著者自身も、夫との別れ、病気、老い、そして大切な人たちとの別れを経験してきました。
それでも、長い人生を歩んできた著者がたどり着いたのは、「人生には、どんなときにも小さな楽しみが隠れている」という境地です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.ひとりを楽しむ
2.老いを楽しむ
3.暮らしを楽しむ
4.片思いを楽しむ
5.思い出を楽しむ
6.最後まで楽しむ
本書の前半では、「ひとり」と「老い」を前向きに受け入れる考え方について、以下のポイントを説明しています。
◆ ひとりの時間は、さみしさではなく「自分に帰る時間」と考える
◆ 誰かに合わせず、好きなように一日を過ごせる自由を楽しむ
◆ できなくなったことより、今でもできることに目を向ける
◆ 自分をほめ、いたわり、自分自身のいちばんの味方になる
◆ 年齢を重ねることを否定せず、その時々の人生を味わう
この本の中盤では、毎日の暮らしの中に楽しみを見つける方法について紹介・説明しています。主なポイントは次の通り。
◆ 散歩や料理など、何気ない日常を自分の楽しみに変える
◆ 昔好きだったことをもう一度始めると、新しい喜びが生まれる
◆ 誰かのためだけでなく、「自分のため」に暮らしを整える
◆ いくつになっても、人や物事にときめく気持ちを大切にする
◆ 小さな楽しみを積み重ねることが、毎日の幸福感につながる
本書の後半では、思い出や別れと向き合いながら人生を楽しむ姿勢について解説・提言しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 過去の思い出は、さみしさだけでなく今を生きる力にもなる
◆ 大切な人との別れを経験しても、楽しかった記憶は残り続ける
◆ 年齢に関係なく、好きな人や物への「片思い」を楽しんでいい
◆ 老いや病気があっても、その日にできる小さな楽しみを見つける
◆ 人生の最後まで「今日を楽しむ」という気持ちを持ち続ける
本書を読んで心に残ったのは、「ひとり」と「孤独」は同じではないということです。人生後半になると、ひとりで過ごす時間は増えていきます。
しかし、その時間を「失ったもの」に目を向けて過ごすのか、「自分に戻れる自由な時間」と考えるのかで、毎日の景色は大きく変わるでしょう。
とくに素敵だと感じたのが、「昔好きだったことを、もう一度やってみる」という考え方です。本を読む、絵を描く、音楽を聴く、散歩する、料理をする。
大きな目標を掲げなくても、自分が心から楽しめることを日常に取り戻すだけで、人生は豊かになります。
人生100年時代では、「老いをどう防ぐか」だけでなく、「老いとともに、どう楽しく生きるか」という視点も大切です。
人生の幸せとは、特別な出来事ではなく、毎日の中にある小さな楽しみを見つける力なのかもしれません。
これまで家族や仕事のために頑張ってきた人、ひとりの時間が増えてきた人、老後の暮らしを前向きに考えたい人、そして人生後半を自分らしく楽しみたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4219日目】








