「AI時代だからこそ、読書の価値はむしろ高まる」― そんな逆説的なメッセージを、実践的な方法論とともに教えてくれる一冊です。

本日紹介するのは、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員として、図書館活用情報リテラシー、生成AI時代の知的生産について研究・発信を続ける中崎倫子さんによるこちらの書籍です。

中崎倫子『読書思考トレーニング―AI活用でロジカルにアウトプットする技法』(ちくま新書)

この本は、「本を読むだけで終わらせない」ための読書術を体系化した一冊です。

読書を通じて思考を深め、生成AIも活用しながら、自分の意見や仮説を生み出し、アウトプットにつなげる方法が具体的に解説されています。

本書は以下の7部構成から成っています。

1.読書法の全体像

2.なぜ本を読むのか?

3.何を読むか?

4.どう本を読むか?

5.どう記憶・記録するか?──アウトプットの下準備

6.メモから仮説へ──どう言語化するか?

7.読むこととアウトプットの最強の関係

 

本書の前半では、「なぜ読書するのか」という根本的な問いからスタートします。主なポイントは以下の通りです。

◆ 読書の目的を明確にすると学びの質が変わる

◆ 読書の目的は「思考」「情報」「教養」「娯楽」の4種類

◆ アウトプットを前提に読むと理解が深まる

◆ 本は先人の知恵や洞察が凝縮された知的資産である

◆ AI時代だからこそ人間の思考力が重要になる

 

この本の中盤では、「何を、どう読むか」という実践的な読書技法が解説されます。主なポイントは次の通りです。

◆ 本選びはアウトプットの目的から逆算する

◆ 未知の分野と既知の分野で選び方を変える

◆ 思考のための読書と情報収集の読書を使い分ける

◆ 読書メモが知的生産の土台になる

◆ 生成AIを活用して理解や整理を深める

 

本書の後半では、読書をアウトプットへ変換するプロセスが詳しく紹介されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 感想を書くことが思考の出発点になる

◆ 直感を仮説へ発展させる習慣を持つ

◆ ロジックで仮説を検証する

◆ AIを壁打ち相手として活用できる

◆ 書くこと・発信することが読書効果を最大化する

 

私自身、毎日ブログ書評を書き続けていますが、本書を読んで改めて感じたのは、「読書の価値は読むことではなく、考えることと発信することにある」ということです。

とくに生成AIが普及した現在、本を要約するだけならAIでもできます。しかし、本を読んで何を感じ、どんな仮説を持ち、自分の人生や仕事にどう活かすかは、人間にしかできません。

本書は、読書家の方はもちろん、ブログやnoteを書いている方、研修講師、コンサルタント、知的生産に関心のあるビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、読書術、情報収集術、AI活用術について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【4118日目】