本日ご紹介するのは、商品先物専門紙での貴金属・外国為替担当編集記者を経て2009年に外為どっとコムに入社して外為どっとこむ総合研究所の立ち上げに参画、現在は、ソニーフィナンシャルグループ シニアアナリストとして外国為替市場を分析、テレビ東京「Newsモーニングサテライト」などにも出演し情報発信を行う、外国為替のプロ、石川久美子さんが著した、こちらの書籍です。
石川久美子『円安はいつまで続くのか 為替で世界を読む』(マイナビ新書)
この本は、「円安って何?」「どうして長引くの?」「自分の生活にどう影響するの?」といった疑問から出発し、為替市場を通じて日本経済の構造や世界の潮流を読み解く、“リアルな金融リテラシー”を手にするための指南書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.生活が苦しい! なぜ円安が進み、なぜ物価は上がったのか?
2.そもそも「円安」ってどういうこと?
3.ドル円レートの「水準」をどう捉えるべきか
4.円安は善なのか? 悪なのか?
5.円安は終わったのか?
6.「まさか」は起こりうる?
7.「円安」「物価高」をどう乗りこなすか - 情報やリスクとの付き合い方 -
この本の冒頭では、第1部から始まり、「なぜ円安が進み、なぜ物価が上がったのか?」という問いを掲げ、読者に「今の生活感覚は、為替変動の結果だった」と気づきを与えます。
本書の前半(第1~3部)では、為替の基礎と円安が続くメカニズムを丁寧に解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 円安・物価上昇の因果関係を経済の流れの中で明示
◆ 為替市場の仕組みと円安・円高の定義を再整理
◆ ドル円レートを歴史的水準でどう読み取るか
◆ 資源・貿易・金融政策との関係性の理解が鍵
◆ 為替で「実感としての経済変化」を説明する視点
この本の中盤(第4~5部)では、円安に対する評価と今後の見通しを一歩踏み込んで分析します。主なポイントは次の通りです。
◆ 円安の恩恵と痛み、業種・世代別の実態
◆ グローバル比較による円安適正水準の検討
◆ 市場・政府・中央銀行の思惑と為替動向の相関
◆ 過去の円高・円安サイクルから学ぶ教訓
◆ 為替トレンドの転換点を探る展望分析
本書の後半(第6~7部)では、予想外の事態への備えとリスク管理、読み手としての姿勢が語られます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 想定外(金融危機・政策転換)に備える備蓄的視座
◆ 為替が急変したときの生活マネー戦略
◆ 情報の取捨選択と為替リテラシーの重要性
◆ 為替で暮らしを守るための日常的ルール設定
◆ 円安時代をどう「乗る」か、投資・消費行動のヒント
この本の締めくくりとして著者は、「外国為替市場を知ることは、世界各国の情勢について高いアンテナを立てることに繋がる」と述べています。
あなたも本書を手にし、「為替で世界を読む」視点を自己の資産・生活設計に取り入れ、円安時代をたくましく生き抜いていきませんか?
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では、今日もハッピーな1日を!【3760日目】