書評ブログ

『終活1年目の教科書 後悔のない人生を送るための新しい終活法』

「自分にとっての『いい人生』を全うできるかどうか、これを全部叶えることができるのが終活じゃないか」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1969年生まれ、立命館大学法学部卒業後、日本総合研究所に入社、在職中にFP資格を取得、1998年独立系FPとして転身、現在は各種セミナーや講演、執筆、個人相談を中心に幅広く活躍するCFP1級ファイナンシャルプランニング技能士、がんとくらしを考える会理事、城西国際大学・経済情報学部非常勤講師を務める黒田尚子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

黒田尚子『終活1年目の教科書 後悔のない人生を送るための新しい終活法』(アスコム)

 

この本は、少しでもあなたの心が動くような、やってみたくなるような終活の情報、取り組み方を載せている書です。

 

本書は以下の6部構成から成っています。

1.「やらなければ」ではなく「やりたくなる」終活

2.「生きててよかった」を味わいたい

3.やりたいことを全部やりきりたい

4.「絆」を感じたい

5.人から認められたい

6.心配事をなくしたい

 

この本の冒頭で著者は、「終活には、人生がもっと楽しくなるコツが詰まっている」「やらなければならない終活からやりたくなる終活へ」と述べています。

 

本書の前半では、「やらなければではなく、やりたくなる終活および「生きててよかったを味わいたい」について以下のポイントを説明しています。

◆ 人生に幸せを呼ぶ「5つの欲」:①「生きててよかった」を味わいたい

◆ ②やりたいことを全部やり切りたい

◆ ③「絆」を感じたい

◆ ④人から認められたい

◆ ⑤心配事をなくしたい

 

◆ 終活は始めた人から幸せになる

◆ 60代前後が「終活適齢期」

◆ 終活の目的は「幸せな人生」に気づけること

◆ 終活を考え始めた今からが、幸福が上り坂になる「人生の黄金期」

◆ 90歳でも元気な人がやっている「筋トレ」と「やりたいことを楽しんでやる」こと

 

◆ モノの片づけは「写真の整理」から

◆ 片付けのキーワードは「安心」「安全」の確保

◆ 思い出の品は「捨てる」より「残したいかどうか」

◆ スマホのパスワード管理とお気に入りの「遺影写真」

 

この本の中盤では、「やりたいことを全部やりきりたいおよび「絆を感じたい」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 人生の輪:①仕事・キャリア・経験、②お金・経済、③健康

◆ ④家族・パートナー、⑤人間関係、⑥学び・自己啓発

◆ ⑦遊び・余暇、⑧物理的環境

◆ 自分の楽しみに正直な人こそ幸福感が得られる

 

◆ 老後に住んでみたい場所を考える

◆ NISAは非課税の箱

◆ 相続は残された人へのメッセージ

◆ 遺言書の付言事項で想いを伝える

 

本書の後半では、「人から認められたいおよび「心配事をなくしたい」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。

◆「エンディングノート」に書くのは、事実だけ

◆「エンディングノート」に書くべき3つ:①基本情報、②財産に関する情報、③供養・相続に関する情報

◆「人生会議」の目的は、かけがえのない人生を豊かにすること 

◆ 老後資金三分法:①残す、②備える、③使う

 

◆ 年間収支表で「ざっくり予算」を

◆「8050問題」から「9060問題」へ

◆ かかりつけ医はお金の面からもメリット大

◆ 病院や高齢者施設の入院・入居に必要な身元保証人

 

この本の締めくくりとして著者は、「自分のこれまでの人生を振り返り、残りの人生を後悔のないようにしたいと思いを馳せること自体が、終活なのではと思う」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、後悔のない人生を送るための新しい終活法を学び、実践することで幸せを実感してみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3464日目】