書評ブログ

『40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考』

「40代になると壁を感じやすいのは、働き方や生き方において『選別』が始まるるからです。会社で出世できる・できない。役員になれる・なれない。独立や起業ができる・できない。結婚や離婚ができる・できない。マイホームを買える・買えない、など。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1968年生まれ、慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学ファイナンスMBAアーサー・アンダーセンマッキンゼー・アンド・カンパニーJPモルガンを経て独立し、主宰する「勝間塾」にて、なりたい自分になるための教育プログラムを展開するかたわら、麻雀のプロ資格取得、YouTubeなど活躍の場を広げ、現在は経済評論家株式会社監査と分析 取締役勝間和代さんが書いた、こちらの書籍です。

 

勝間和代『40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考』(日経BP社)

 

この本は、著者が主宰する勝間塾で皆さんに伝えている「5年後、なりたい自分になる」ための行動指針を紹介した後、皆さんが直面していそうな働き方や生き方の具体的な悩みをロジカルに解決していく書です。

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.5年後、望む仕事で稼ぐ力をつけるには

2.組織の中で働き続ける悩みには

3.キャリア不安・転職の悩みには

4.定年後の働き方・独立の悩みには

5.老後のお金・カラダの悩みには

6.勝間塾生が一歩踏み出したら

 

この本の冒頭で著者は、「正しいリスクテイクが自分の未来を拡大する」「恐れるべきは失敗することではなく、失敗を避けることで学習の機会を逃してしまうことです。」と説明しています。

 

本書の前半では、「5年後、望む仕事で稼ぐ力をつけるにはおよび「組織の中で働き続ける悩みには」について以下のポイントを説明しています。

◆ 自分の望む仕事について、しかも年収がアップしている

◆ 著者になる、あるいは起業できている

◆ 自分が一生付き合える仲間に囲まれている

◆ 毎日「0.2%の改善」を重ねて得られる複利の効果

 

◆ 我慢も努力もしすぎない

◆「やらなくてもいいこと」を見つけて、スラック(余裕)を増やす

◆ 夢や願望実現を阻むドリームキラーの話には耳を傾けない

◆「時間割引率」を意識した行動が人生最大の利益を生む

 

◆ 情報の流れを見直し、「仕事のための仕事」を減らす

◆ サイコパスから逃げることは人生の最優先課題のひとつ

◆ ネットワークや組織に対する理解を深める

◆「聞く」を知ると「話す」がうまくなる

 

この本の中盤では、「キャリア不安・転職の悩みにはおよび「定年後の働き方・独立の悩みには」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 自分の強みを組み合わせれば、市場に通用する

◆ 時間がない状態は物がいっぱい詰まったトランク

◆ お金と健康に余裕があると選択の自由度が広がる

◆ 中長期の視点を持ち、「やめる」のも生存戦略

 

◆ 気持ちの余裕=時間の余裕を持つと、サードプレイスも見つかる

◆ 幸せの基準は自分の中に置く

◆ 安くするのではなく、価格以上の価値を出す

◆ フリーランスで成功している人の話を聞く

 

本書の後半では、「老後のお金・カラダの悩みにはおよび「勝間塾生が一歩踏み出したら」ついて説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 老後は現役時代と同じように稼ぐ必要はない

◆ お金のため方だけでなく使い方を見直す

◆ ドルコスト平均法を長期間続けて時間を味方にする

◆ 持ち家は、収入やライフスタイルが変わるリスクがある

 

◆ 老後対策は家よりも人的ネットワークの構築が大事

◆ 運動は「健康寿命の貯蓄」だと考える

◆ 変化に対応する力が老化のスピードを遅らせる

◆ 思い通りに動けるのは70代まで、やりたくないことをしている時間なんてない

 

この本の巻末には、一歩を踏み出した勝間塾生2名の事例が紹介されていて参考になります。

 

本書の締めくくりとして著者は、自分を変える新たな一歩を踏み出せる人と踏み出せない人との違いは、単に経験、慣れだけなのです、と述べています。

 

あなたも本書を読んで、40歳からの「仕事の壁」を越える勝間式思考を身につけて、5年後、望む仕事で稼ぎ続ける自分になっていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3423日目】