「日本がいかに安い国かということを自覚している人はまだまだ多くはありません。なぜなら、日本はこの失われた30年でお金がない人がぐんと増えてしまい海外に行く人が減ってしまったからです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、谷本真由美さんが書いた、こちらの書籍です。
谷本真由美『激安ニッポン』(マガジンハウス新書)
この本は、日本がいかに安い国なのかをデータや事例とともに明らかにしている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「ニッポンの安さ」を日本人は何も知らない
2.転落しているのは「日本」だけ!
3.日本が売られる5秒前
4.なぜ、「安い国」になってしまったのか?
5.「貧乏国」で幸せをつかむヒント
この本の冒頭で著者は、「どうしてそんなに安い国になってしまったのかを解明し、日本人は日本でこれから生きていくうえで、どうすれば幸せをつかむことができるかを解説していきます。」と述べています。
本書の前半では、「ニッポンの安さを日本人は何も知らない」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 欧米に逆輸出される100円ショップ
◆ 海外では「安い店」を許せない富裕層
◆「日本人全体」が貧しくなっている
◆ i Phone は世界37カ国で日本が最安値
◆ 日本のインフラはどんどん劣化
この本の中盤では、「転落しているのは日本だけ!」および「日本が売られる5秒前」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 購買力平価で、アジアでも「安い国」になった日本
◆ 日本の平均年収はアメリカの53%、韓国より少ない
◆ アメリカでは年収1000万円でも低所得
◆ 国民負担率が高い日本
◆ 発展途上国も日本の不動産を買っている
◆「激安物件」ばかりのニッポン
◆ 人口減少で空き家の「買い手」が減るニッポン
◆「森林」も買収されている
本書の後半では、「なぜ、安い国になってしまったのか?」および「貧乏国で幸せをつかむヒント」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆「稼ぐ力」がない日本企業
◆「非正規雇用」が経済を停滞させている
◆ お金を使わない「高齢者だらけ」
◆「日本への期待のなさ」が円安の原因
◆「だらだら働く」から給料が上がらない
◆ 時代に合わない「日の丸株式会社」
◆ 仕事で付加価値を詰める人は、「腸少数精鋭による超短期決戦」
◆ 日本はDXが進まず、無能な高齢の社員が居座っている
◆「英語力」がお金を稼ぐカギ
◆ 業界や市場の情報をいち早く入手すること
◆ 資格や教育はグローバルレベルで考える
◆ 有望なのは「IT×製造業」
◆「格差」が増えると「犯罪」が増える
この本の締めくくりとして著者は、本書では日本と海外の経済的な違いや、日本がどれだけ安くなってしまったかということに注力しました、と述べています。
あなたも本書を読んで、日本人だけが知らない、海外との「驚愕の価格差」を知り、対策を考えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3214日目】