「どんなにめんどくさい人であっても、“ つき合い方の勘どころ ” をきちんと押さえておけば、つき合うのもそんなにむずかしくない。」と述べて、つき合い方のマニュアル(取扱説明書)として書かれた本があります。
本日紹介するのは、慶應義塾大学社会学研究科博士課程を修了して、社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に力を注ぐ心理学系アクティビストで、心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役社長の内藤誼人さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
内藤誼人『めんどくさい人の取扱説明書 人間関係がラクになる58のコツ』(きずな出版)
この本は、「めんどうな人」を58のタイプに分類し、それぞれのタイプの人に対して、どのようなつき合い方をするのがもっともよいのかを考え、解説している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.めんどくさい人はほっとこう
2.めんどくさい人の話は勝手にまとめよう
3.めんどくさい人にはバカのふりをしよう
4.めんどくさい人にはシュークリームをあげよう
5.めんどくさい人は「小さな男の子」だと思おう
この本の冒頭で著者は、「めんどうな人とのつき合いが避けてとおれないことのほうが多いことを考えると、そういう人とのつき合い方も真剣に考えておかなければならない。」と述べています。
続いて、めんどうくさい人の中で、次のタイプは「ほうっておくのがいい」としています。
◆ すぐに怒る(どなる、机をたたく、自分をコントロールできない)
◆ 発言がコロコロ変わる、相手によって態度が変わる
◆ 優柔不断、無口でしゃべらない、いちいち許可を求めてくる
◆ うっかりミスを繰り返す
◆ 会話に割り込んでくる、ワガママ
次に、勝手にまとめるのがいい人として、以下のタイプを挙げています。
◆ 話がダラダラ長い、表現が回りくどい
◆ 全部説明しないと理解できない、先読みができない
◆ 会議でぜんぜん意見を言わない
◆ ダンドリ力がない、ひとりで突っ走ってしまう
◆ 批評家、ネガティブ発言ばかりする、モノや他人に当たり散らす
本書の中盤では、バカのふりをした方がいい人として、次のタイプを説明しています。
◆ すぐ落ち込む、動作がのんびりすぎる、何度も同じことを聞く
◆ 過去をネチネチ指摘する、悪口・陰口ばかり言う、せかして焦らせる、口が軽くておしゃべり
、
◆ 自慢話が多い、言い訳して他人のせいにする、オヤジギャグを何度も言う
◆ ボディタッチが激しい、イジり、イヤがらせをする
さらに、めんどうくさい人の中には、シュークリームのような相手が喜ぶ対応を差し上げた方がいい人がいます。例えば次のようなタイプです。
◆ 行動が予測不可能、締切を守れない、むだ話が多い
◆ プライベートを根ほり葉ほり聞く、しつこく誘ってくる、監視・管理しようとする、矢継ぎ早に詰問してくる
◆ ガンコ、デリカシーがない、ムチャぶしてくる、自分ルールを押し付けてくる
◆ すぐに泣く、被害妄想が激しい
この本の後半では、「小さな男の子」だと思って対応すべきめんどうくさい人として、次のタイプについて解説しています。
◆ 腰が重い、責任感がない、簡単なことを聞いてくる、「忙しい」が口グセ
◆ 自分の不幸話をする、ものすごく心配性、すぐ卑屈になる、ため息や愚痴が多い
◆ 何にでも口をはさむ、クレームを入れてくる、エコヒイキをする
◆ すぐワリカンにする、正義感が強すぎる
この本の最後で著者は、「めんどうくさい人に対処するためには、自分自身がめんどくさい人になってしまうのも、ひとつの作戦なのかも知れない」と述べています。
本書では世の中でよく見るタイプの「めんどうくさい人」が網羅されており、58のコツが対処法として解説されているので、実践的であり、すぐに日々の仕事や生活に役立てることができます。
あなたもこの取扱説明書(マニュアル)を読んで、今日から人間関係をよくする実践に使ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2476日目】