書評ブログ

『2000万円もってないオレたちはどう生きるか - 60歳からのリアル 』

人生100年時代60歳からの「お金」「生活」「仕事」「人間関係」住まい」「健康」のリアルについて語り、とくに年金が危機を迎えていく中で、60歳からをどう生きるかについて書いた本があります。

 

 

本日紹介するのは、人材開発働き方改革から労務管理までさまざまなコンサルティングを手掛ける社会保険労務士岡久さんと日本ライフシフト協会が書いた、こちらの書籍です。

 

 

岡久・日本ライフシフト協会『2000万円もってないオレたちはどう生きるか - 60歳からのリアル』(自由国民社)

 

 

この本は、人生100年時代に、「明日のことは明日考える」「今日1日を精一杯生きる」「生きてるだけで丸儲け」という心構えで生きることを呼び掛けている書です。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.プロローグ-何はともあれ、まずはお金が大事!

 

2.六十歳から “ リアル ” 生活の裏・表!

 

3.六十歳から仕事の “ リアル ” !

 

4.六十歳からお金の “ リアル ” !

 

 

 

5.六十歳から心と人間関係の “ リアル ” !

 

6.六十歳から住まいの “ リアル ” !

 

7.六十歳から健康の “ リアル ” !

 

8.エピローグ-人生百年時代、生きているだけで丸儲け!

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「定年世代のシニアになると健康寿命も気になりますが、中でも年金がいくらもらえるかがいちばんの関心の的です。」と述べています。

 

 

 

人生百年時代なので、60歳で定年退職した後、実に40年間もあるためです。

 

 

 

お金のことを気にすると不安になってしまいますが、次の2つのことを生涯徹底するとよい、と著者は言います。

 

 

◆ 入ってくるお金の範囲内で生活すること

 

◆ なるべくなら借金をしないこと

 

 

 

そして、年金受給のことで悩んだら、まず年金事務所で相談することを薦めています。

 

 

 

また、人材不足の時代とはいっても、60歳以上の求人には、以下のような仕事しかないと述べています。

 

 

◆ 警備員

 

◆ 清掃員

 

◆ 介護職員

 

◆ 配達員、ドライバー

 

◆ 飲食業の店員

 

 

 

いずれも健康状態に不安を抱えた中高年にはハードルが高いと本書では解説しています。

 

 

 

さらに、孤独の問題、仕事の問題、お金の問題などについて、リアルな60歳以降の姿を説明していて参考になります。

 

 

 

この本では、年金についても健康問題についても、きめ細かく丁寧な説明がなされていて、60歳からのリアルな生活や生き方について、参考になります。

 

 

 

老後は年金だけでは2,000万円不足するという金融庁の報告書にもある通り、「高齢者の3K(金・孤独・健康)」問題についてもいかに対処すべきか、独自の考え方を展開しています。

 

 

 

このテーマについては、私も拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)にて、その解決策を提言していますので、ぜひ比較して読んでいただきたい。

 

 

 

私の場合は、トリプルキャリアで長く働くこと、そのために定年前後での起業も有力な選択肢として提示していますが、この本では「定年起業は慎重に考えるべき」として、むしろ会社との関係を維持し、業務委託など違う形で仕事を続ける方法も推奨しています。

 

 

 

この本では、60歳以降の生き方について、幅広い観点からリアルな姿をイメージできるように細かく考察し、リスクの少ない方法を紹介していて参考になります。

 

 

 

あなたも本書を読んで、60歳からのリアルを知り、人生100年時代における生き方を考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!