「神は死んだ」―。この有名な言葉だけが独り歩きしていますが、ニーチェが本当に伝えたかったのは、「他人の価値観に支配されず、自分自身の人生を創造せよ」という力強いメッセージでした。

本日紹介するのは、愛知県立旭丘高校卒業後、東京大学理科三類に入学。その後、医学の道を離れ、大手予備校勤務を経て東京大学大学院フランス思想を研究。哲学者・教育者として活動し、超学力塾塾長を務める大竹稽(おおたけ けい)さんが書いた、こちらの書籍です。

大竹稽『決定版 ニーチェの教えがマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)

 

本書は、難解と思われがちなニーチェ哲学を、マンガと平易な解説を通じて学びながら、現代人が抱える不安、人間関係、仕事、生き方の悩みに応用できる実践的な哲学書です。

この本の冒頭で著者は、ニーチェ哲学の本質は「他人の価値観に従う人生から卒業し、自分自身の価値を創造すること」にあると述べています。

本書は以下の8部構成から成っています。

1.ニーチェ哲学の基本中の基本

2.自分を信じて行動する人になる

3.不安や失敗、未熟さをプラスにする

4.「常識」を疑い、見方を変えてみる

5.身体の声に耳を傾け、力を出せるようになる

6.「自由」は混乱や破壊のあとで手に入る

7.子どものように遊ぶことの大切さ

8.ニーチェ的「未完成人生」のすすめ

 

本書の前半では、ニーチェ哲学の基本的な考え方についてわかりやすく解説されています。主なポイントは以下の通りです。

◆「神は死んだ」とは既存の価値観の崩壊を意味する

◆ 他人から評価される人生ではなく自分で選ぶ人生を生きる

◆ 自分自身を信じて行動することが人生の出発点になる

◆ 不安や迷いは成長の証である

◆ 失敗や未熟さを受け入れることが強さにつながる

 

この本の中盤では、現代社会におけるニーチェ哲学の実践方法が紹介されています。主なポイントは次の通り。

◆ 常識を疑うことで新しい可能性が見えてくる

◆ 多数派の意見が必ずしも正しいとは限らない

◆ 身体の感覚や直感にも耳を傾ける

◆ 自由には責任と混乱が伴う

◆ 価値創造は既存の枠組みを壊すところから始まる

 

本書の後半では、人生後半にも通じるニーチェ流の生き方が語られています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 人生は完成を目指すものではなく成長を続けるもの

◆ 遊び心こそ創造性の源泉である

◆ 孤独は自分自身と向き合うための大切な時間である

◆ 未完成のまま挑戦を続けることに価値がある

◆ 自分らしい人生を最後まで創造し続けることが重要である

 

本書を読んでとくに印象に残ったのは、「未完成の人生を肯定する」というニーチェの考え方です。

私たちはつい、「完璧な自分」や「理想の人生」を求めてしまいます。しかしニーチェは、人間は常に発展途上の存在であり、完成することそのものに意味はないと考えました。むしろ、悩み、迷い、失敗しながらも前進し続けることこそが人生の本質だというのです。

また、「子どものように遊ぶことの大切さ」という考え方も非常に示唆的でした。人生後半になると責任や常識に縛られがちですが、創造性や好奇心を失わずに生きることが、豊かな人生につながることを教えてくれます。

本書はマンガ形式で読みやすく構成されているため、哲学初心者にも最適です。難しい哲学書を読む前の入門書としてはもちろん、定年後の生き方や自分らしい人生を考えたい方にも多くの気づきを与えてくれる一冊です。

YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、人生後半の生き方、自己成長、読書術、キャリア形成について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【4134日目】