書評ブログ

本田健『ユダヤ人大富豪の教え』(だいわ文庫)

昨日に引き続き、本田健氏の 『ユダヤ人大富豪の教え』 の3部作、本日は第1作目を紹介したい。昨日採り上げた図解版の、本書は原作になる。

 

本書では、プロローグにてアメリカで出会ったユダヤ人の老人ゲラー氏から様々な教えを受けることになった経緯が書かれている。フロリダにあるゲラー氏の家を訪ねると、本田氏に試練が与えられた。

 

詳細は本書を読んでいただきたいが、それをクリアしていくことで、著者がステップアップして成長していくことが17の秘訣に分けて述べられている。17の秘訣については、昨日のブログで紹介した通りだが、ここでは私のとくに印象に残った以下の5つの秘訣を紹介したい。

 

1.自分を知り、大好きなことをする(第2の秘訣)
2.セールスの達人になる(第5の秘訣)
3.自分のビジネスをもつ(第9の秘訣)
4.失敗とうまくつきあう(第15の秘訣)
5.夢を見ること(第16の秘訣)

 

いずれも本田氏が実践して、ビジネスで大成功をおさめているので、実証済の秘訣ばかりだ。まず、「自分を知る」ことと、「大好きなこと」についてだが、幸せに成功するためには、大好きなことをするべきだという。

 

幸せな金持ちになるための秘訣は、大好きなことを仕事にすることだ。得意なことと好きなことはちがう。「好きなこと」 のもつのパワーを理解することが大切だ。

 

次に、セールスの達人については、深い喜びが得られる「売れる」サイクルに持っていくことだ。行動心理学がわかれば「売れる」理由がわかる。そして成功者のリズムで生きることだ。

 

3番目の自分のビジネスをもつことについては、多くの人が共感するだろう。人の喜ばせ方で収入は変わる。ビジネスには成功の5原則があり、①好きなことを見つける、②そのビジネスで成功に必要なことをすべて学ぶ、③小さくスタート、短期間で大きくしない、④儲かるシステムを作る、⑤自分がいなくても回るシステムをつくる、ということだ。

 

4番目の失敗とうまくつきあうについて、どんあ成功者も数多くの失敗をしていることを知るべきだ。失敗とはあきらめた時にのみ起こることで、受け止め方だ。現在に意識を集中させることが秘訣だ。

 

最後の夢を見ることについても多くの人が共感するだろう。夢を追いかけると人生が変わる。夢を見ることを忘れないことだ。

 

17の秘訣は全て、多くの示唆に富んでおり、何度も読み返すことで勇気が湧いてくる。成功を目指す全ての人に、原点となる志を忘れないために繰り返し読んでほしい書だ。心から推薦したい。