書評ブログ

ダン・ゼドラ『7(セブン)1週間のうち何日を特別な日にできるだろう?』(海と月社)

ダン・ゼドラ氏については、2014年10月4日付ブログにて 『5(ファイブ)』 (海と月社)を採り上げて紹介した。本書は、11月28日(金)に翻訳本が出版される予定だが、ひと足早く米国の原書(英語)を読んだので、書評をお届けしたい。

 

まず本書を開くと冒頭に「Happiness is in your hands」というメッセージが飛び込んでくる。そう、幸せはすでにあなたの手の中にある、ということだ。今日、生活はとても速く過ぎ去っていく、と著者は述べる。

 

そんな中で、私たちは仕事ややるべきことにばかりフォーカスして「人生が冒険である」ということを忘れてしまう。「Life is not just an obligation, it’s an adventure.」ということだ。

 

次に、私たちは 30,000 日の朝を持っている。あなたが26歳なら 20,000 日が、54歳なら 10,000 日が残されている。アクシデントや病気などで、それは変化し得るが、十分な時間が私たちにはある、ということだ。

 

これらはすべて、「あなたの命」 なので、その中の1日たりとも見逃してはならない。1日1日を大切にしよう、という呼びかけだ。

 

「Time Flies」、英語でよく使われる表現で、月日が過ぎ去るのは早い、という意味だ。95歳のカナダの環境主義者の女性がスピーチで、「70歳から95歳までは、1日がすべてだと意識して生活をしたら1日が長く感じられる」 と述べた。

 

意識しないで毎日を過ごせば、 あっという間に月日は過ぎ去ってしまい、時間が経つのが早い。だけど、1日1日を意識して大切に過ごせば、私たちには多くの時間が与えられている、ということだ。

 

この後も、私たちのインスピレーションを刺激する 「素晴らしい言葉」、「心に響くメッセージ」 が続いている。いくつかを紹介しよう。

 

1.Imagine seeing everything as if for the first time. (初めてだと思ってすべてのものを見るようにしよう!)

 

2.The work will wait until you show the child the rainbow, but the rainbow won’t wait until the work is done. (仕事は待ってくれるけど、虹は待ってくれない。仕事を中断して、子どもに虹を見せてあげよう!)

 

3.The little things in life aren’t little. (生活の小さなことは決して小さくない。) 例えば、家族との食事、古い友人からの電話、キャンプ旅行でのホット・コーヒー、長くて熱いお風呂、など。

 

4.If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today ? (もし今日が人生最期の日だったら、今日しようと思うことを私はしたいだろうか?) スティーブ・ジョブズは30年間、毎朝鏡を見ながら問いかけ続けていた。

 

5.Follow your true North. (あなたが本当に価値あると思うことに従いなさい。)

 

6.Do you know where you are on your journey ? (あなたの旅はどこへ向かっているか知っていますか?)

 

7.Less is more. Live simply, Love lavishly. (少ないほどよい、シンプルに生きなさい、気前よく愛しなさい) これは、本田直之氏の書著の題名にも使われているフレーズだ。本田氏もきっと、本書を読んでいるだろう。

 

8.How we spend our days is, of course, how we spend our lives. (日々をいかに過ごすかということが、もちろん、いかに人生を送るかということなのだ。)

 

9.Someday is not a day of the week. (いつかという日は、1週間の中には無い日である。) 「いつか」 という日はやって来ない、ということだ。

 

10.Change your mind. Change your life. (心構えを変えなさい。そして人生を変えなさい。)

 

珠玉の言葉が本書には、まだまだたくさん出てくる。日本語訳の本は、11月28日(金)、間もなく出版される。でも待てない人は、十分理解できる英語なので、原書を手に入れることをお薦めしたい。起業家志望の人、必読の一冊だ。