『小さくても勝てます』

2018.10.29 (月)

「小さな組織に必要なのは、お金やなくて考え方なんや!」と指導して、西新宿の小さな理容室「ザンギリ」が行列店に変わった実話に基づくストーリーのビジネス書があります。

 

 

本日紹介するのは、京都大学経済学部を卒業し、電通を経て渡米し、カリフォルニア大学バークレー校で修士号(MBA)を取得、シリコンバレーで音声認識技術を用いた言語能力試験などを行うベンチャー企業に参加、現在は物語生成の理論、創造技法、学習技法を駆使して経営支援や経営者教育を手がけている作家、映画監督、経営コンサルタントさかはらあつし さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

さかはらあつし『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)

 

 

この本は、衰退している業界で、小さな組織であっても、戦略的発想で経営を立て直し、逆転するための25の戦略を、ストーリー形式で書いた経営コンサルタントによる書籍です。

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.戦略的発想で志を追いかける

 

2.ビジネスを理解すればチャンスが見える

 

3.手順を考え、数字で表現する

 

4.自分らしさを発揮できる局面で戦う

 

5.情報の発信で追い風をつくる

 

6.ビジョンを共有し、ブランドで約束する

 

7.新しさを取り入れながら、変わり続ける

 

 

 

この本の冒頭で著者は、『ミリオンダラー・ベイビー』というアメリカ映画(女性ボクサーがクリント・イーストウッド扮するトレーナーに弟子入りして「オレの言ったことを必ずやること。どうしてやるかは聞かないこと」という約束を守って実行しチャンピョンになる話)を紹介しています。

 

 

西新宿の小さな理容室「ザンギリ」2代目経営者・大平法正は、元経営コンサルタントで現・映画監督の役仁立三の指導を受け、スタート時月間の来店客数400人、稼働率22.9%、売上200万円を、9年目月間の来店客数1030人、稼働率58.9%、売上631万円行列のできる繁盛店にしました。

 

 

本書では、小さくても勝つための25の戦略を、小さな理容室「ザンギリ」が試行錯誤で実践してきたストーリーとして紹介しています。

 

 

 

まず、理論戦略として、次の10の戦略が登場・解説されています。

 

 

◆ 差別化戦略(オンリーワンの分野でトップになる)

 

◆ 選択と集中(コアな強みに集中する)

 

◆ フリーの経済学(限界コストが限りなくゼロに近いものを活用して無料で提供)

 

◆ ミリタリーケイデンス(リーダーの呼びかけで一定のリズムで隊員が士気を高めて従う)

 

◆ 創造技法(ブレインストーミングなど自由な発想・連想)

 

 

◆ ロジックツリー(ロジカルシンキングの基本フレームワーク、MECEで漏れなくダブリなく検討するツール)

 

◆ 情報のホールプロダクト戦略(自社で足りない部分を他社で補い顧客に全体像を見せて安心させる)

 

◆ 情報のボウリングレーン戦略(ボウリングの1番ピンを攻略して市場全体を制する)

 

◆ エバンジェリスト(最新テクノロジーをユーザーに向けて分かりやすく解説・啓蒙する人)

 

◆ オーケストレーター(新たなバリューチェーンを構築、効率的なシステムを生み出して価値を高める企業)

 

 

それぞれの戦略を、理容室「ザンギリ」がどのように活用・実践したかについてはぜひ、この本を手に取ってお読みください。

 

 

とくに、ロジックツリーの活用については、集客の手法をMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhausitive=漏れなくダブリなく)で検討し、実践する具体例が図で示されていて参考になります。

 

 

 

また、15のサービス戦略については、ストーリーの中で、以下の通り具体的に紹介・解説されています。

 

 

◆ スマイル0円

 

◆ 超音波メガネ洗浄機

 

◆ ビジネス名言カード

 

◆ トッピングメニュー

 

◆ 誕生月プレゼント

 

 

◆ 優勝チーム予想大会

 

◆ 年末ジャンボ宝くじ

 

◆ 政治家髪型診断ブログ

 

◆ フォトスタジオ

 

◆ 5円玉

 

 

◆ 物語を体験

 

◆ オリジナルシャンプー

 

◆ 靴磨き

 

◆ 理容談義

 

◆ 名刺読み取りスキャナー

 

 

それぞれが、どこの理容室にもないユニークな施策で、成功したものも失敗したものもありますが、それぞれ仮説を持ってサービスを投入し、PDCAを回して改善していくことで、ビジネスの発展に繋げています。

 

 

とくに強烈に印象に残ったのは、「政治家髪型診断ブログ」です。毎日ブログを書き続けて3年間で、メディアに採り上げられ、その時点では1,000を超えるブログ記事の蓄積があって、店長の大平法正さんは他の追随を許さない圧倒的な第一人者になっていました。

 

 

そして、自ら「政治家髪型評論家」という肩書を名乗り、名刺も作ってメディアに出演していきました。

 

 

世の中の新しい職業は、いつも自分で名乗ることからしか始まらないのです。

 

 

 

そのほかに本書では、経営に役立つ戦略やメッセージが数多く出てきて、ビジネスを伸ばしていくヒントが満載です。私がピンとして主なメッセージだけ、以下に挙げておきます。

 

 

◆ 非合理的に決めた志を、合理的に追いかけた者だけが、志を達成する

 

◆ 人間というのは、成功のイメージを強く持つと、自然にそれを達成しようと心身ともに働き始める

 

◆ そのイメージが強ければ強いほど、具体的に行動する

 

◆ 寝る前に持ったイメージは朝まで、リラックスして眠る脳に残る、放っておいても問題を解く方法を見つけ出すように意識が働く

 

◆ 時代の最先端の潮流に触れる仕掛けを作っておくことが大切

 

 

◆ 物事は何でも続けることが大切、クリティカルマス(限界質量)を超えたら一気に燃え上がる

 

◆ 経営というのは結局、何に集中し、どの順番でやるのか、それを決めること

 

◆ すべてのことに理由を求めると、なぜか、どうしてかと物事の因果を深く考え、目的達成に活用できるようになる

 

◆ 全体から部分、の動きが大切

 

◆ 自分の強みが見えなくなったら、自分のやったことで人が喜んでくれたこと時の言葉を集めてみる

 

 

◆ お客さまに薦める価値をバリュープロポジションと呼び、お客さまが指示してくれる理由を考え抜く

 

◆ ブランドはお客さまとの約束

 

◆ ビジネスは明確なビジョンを共有することで伸びる

 

◆ 何でも学ぶことが大切、それがどこかで結びついて役に立ってくれる

 

◆ 経営も結局、経営者が抱くビジョンのとおりにしか具現化しない

 

 

◆ 学ぶ、インプットするというのは癖になる。癖になったらこっちの勝ち

 

◆ 学ぶことは大切、好きなことを必死で学んだらいつか必ず花が咲き、あとで活きてくる

 

◆ 基本的に人間は、経験であれ、勉強であれ、インプットしなければ話にならない

 

◆ 音読は大事、結局、英語はスポーツ。シュリーマンはひたすら音読して20か国語を学んだ

 

◆ 不易流行、不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず

 

 

◆ 本質を忘れず、かつ新しいものを取り入れながら、常に新しいものに変わり続ける

 

◆ 経営はいつも3つのことしか考えていない。①メリットは何か、②コストはどのくらいか、③リスクは何かの3つ

 

 

 

あなたも本書を読んで、小さな組織が勝てる戦略を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

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