書評ブログ

『伝わるメモは図解が9割!』

「あなたは『自分の考えがうまく伝えられない!』ということで悩んでいませんか?」と問いかけ、「考えを伝えたいなら図解をしよう!」と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、日本大学法学部卒業、大阪工業大学工学部卒業、横河電機株式会社に入社後、コンピュータシステムなどのシステム設計責任者として30年間実務を担当し、現在は泉技術士事務所所長、技術士(電気電子部門)、技術コンサルタント泉 収(いずみ おさむ)さんが書いた、こちらの書籍です。

 

泉 収『伝わるメモは図解が9割!』(自由国民社)

 

 

この本は、著者の経験をベースに、誰にでも図解を使って分かりやすく伝えることについて、具体的なアイデア事例を開示しながら解説をするユニークな書です。

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

1.「言いたいことが伝わる」図解メモの基本

2.四角と矢印と線だけで作れる! 図解メモを作る実践法

3.「伝わりやすい」図解は6つだけ!

4.実は使えるポンチ絵

 

 

この本の冒頭で著者は、本書を活用した図解のメリットとして、次の5点を挙げています。

 

◆ 理論と具体例を参考にして分かりやすく図解できるようになる

◆ 図解の本質を知り「図解の全体像が理解できる」ようになる

◆ 自分の考えを図解で示すことができるようになる

◆ 頭に浮かんだアイデアをポンチ絵にして新しいアイデアにつなげる

◆ 複雑な内容を図解で明確にし、問題解決能力が高まる

 

 

本書の前半では、「言いたいことが伝わる図解メモの基本」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 会議や打合せ等で得た情報を図解する「インプット図解」

◆ 自分で考えた内容を図解する「アウトプット図解」

◆ 直接インプット法と直接アウトプット法

◆ 文章によるメモでも、①名前、②場所、③数字の重要3点は必ず記録

◆ 図解のメリットは、常に全体像をつかむ視点をもつこと

 

 

この本の中盤では、「四角と矢印と線だけで作れる! 図解メモを作る実践法」について解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 図解は「状態・関係・変化」を表現する

◆ 図解の基本要素は、四角、丸、矢印、キーワード

◆「インプット図解」の作成手順は、①配布資料を受領、②キーワードを見つける、③箇条書きメモを作る

◆ キーワードを「四角や丸」で囲み、「矢印」を付ける

 

◆ インプット図解として完成させる

◆「アウトプット図解」の作成手順は、①プレゼン企画、②相手が知りたいことを考える、③「インプット図解」の活用、④「アウトプット図解を作成

◆ 図解ノートの作成(メモ、情報をノートに、書き直しはやめる、ルーズリーフを使う

◆ 消せるボールペンの対策

 

 

本書の後半では、「伝わりやすい」図解は6つだけ!」および実は使えるポンチ絵」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 図解の6つのキホンパターン(①ツリー型、②マトリックス型、③サテライト型、④フロー型、⑤ベン図、⑥グラフ型

◆ ポンチ絵はイメージを伝える

◆ 自分の思考のビジュアル化

◆ 新しいアイデアを生み出す

◆ プレゼンに活用

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「図解を最も早くマスターする方法は、頭に浮かんだ内容を手書きで「ポンチ絵(概略図)」として表現することだ、と述べています。

 

 

貴方も本書を読んで、本当に使えるメモ術である「図解」を理解し、実践してみませんか。

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2749日目】