『週刊東洋経済』が、2017年7月22日号で、「日本人のための100年人生マニュアル」と題して、リンダ・グラットンさんの名著『ライフ・シフト』(東洋経済新報社)の日本人向け実践編を特集しました。
本日紹介するのは、こちらの『週刊東洋経済』の特集記事です。
『週刊東洋経済 2017年 7/22号 LIFE SHIFT 実践編』(東洋経済新報社)
この雑誌特集は、2016年11月に刊行されて以来、日本でも大きな反響を呼んで、各地で読書会なども開催されている、リンダ・グラットンさんのベストセラー『ライフ・シフト』(東洋経済新報社)を、日本人が実践するにはどうしたらいいか、という視点でまとめられた特集です。
この雑誌特集は、以下の3部構成から成っています。
1.日本で広がるライフ・シフト
2.日本版マルチ人生の課題
3.ライフ・シフトの始め方
この特集の冒頭に、「5分でわかる “ ライフ・シフト ” 」という図が掲載されているのですが、これが原書のエッセンスを要約して分かりやすく解説した鳥瞰図になっていて、とても優れています。
著作権の問題がなければ、そのまま撮った写真を掲載したいくらいですが、この図を見るだけでも、690円(消費税込み)を払って、『週刊東洋経済』の特集号を買う価値があります。
人生100年時代がやってきた現在、これまでの「教育→仕事→引退」という人生設計は成り立たない、と『ライフ・シフト』では指摘しています。
ではどうするか。多くの人が、転身を重ねて、複数のキャリアを経験する「マルチステージの人生」へシフトする、と予測しています。
新しいステージとは、具体的には次の3つ。
1.エクスプローラー(探検者)
2.インディペンデント・プロデューサー(組織から独立して活動)
3.ポートフォリオ・ワーカー(異なる種類の活動を同時に行う)
こうしたステージ間の移行に重要な要素として、以下の4つのポイントを同書では提示しています。
1.アクィデンティティ
2.無形資産(生産性資産・活力資産・変身資産)
3.リ・クリエーション(再創造)
4.夫婦の役割分担
本特集では続いて、『ライフ・シフト』の著者で、英ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授へのインタビューや、同署で描かれた3世代のストーリーを日本人に置き換えた漫画も掲載されています。
さらに日本人の典型的な6つのライフ・シフトとして、以下の通り、マルチ・ステージを生きる日本人のパターンを紹介しています。
1.未来志向若者系
2.子育てママ系
3.スローライフ系
4.社外やりがい系
5.経営危機直面系
6.定年後不安系
これらは全国各地で開かれている『ライフ・シフト』読書会に参加する方々への取材で明らかになった、ということです。
『ライフ・シフト』(東洋経済新報社)の私の書評は、2016年10月11日付ブログ記事に掲載していますので、こちらからご参照ください。
次に、「私のライフシフト」体験として、著名人2名(大江千里・若宮正子)および31人の体験ルポが掲載されていて参考になります。
また、本特集では、日本版マルチ人生の課題として、日本型雇用の足かせを挙げています。したがって、「隠れライフ・シフト」の選択や、フリーランスの前途についての考察もあります。
そして、超長寿化のリスクや、「ライフ・シフトしやすい企業ランキング」も紹介されていて、興味深く読めます。
加えて、本特集の最後には、長寿化時代の社会の変化として、2050年までの未来年表、100年人生のマネープラン、100年人生のプランニング・シートとして無形資産の棚卸や目標設定ができるようになっています。
あなたも、本特集および『ライフ・シフト』(東洋経済出版社)を読んで、100年人生に備えたライフ・シフトを実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を