書評ブログ

『タイム・イズ・ノット・マネー 限りある時間を君たちはどう使うか?』

「人生を生き抜くにあたって日本に欠けている2つの教育、それは『創造教育』と『金融教育』です。そして、創造と金融を語るうえで『言葉と数学』は欠かせない要素となります。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、学習院大学経済学部卒業、講談社、ダイヤモンド社広告宣伝・企画開発・新規事業に従事、2015年に独立後、新規事業とコンテンツ事業企画会社FT&Mを起業、現在は株式会社FT&M代表取締役、神奈川大学講師古川純さんが書いた、こちらの書籍です。

 

古川純『タイム・イズ・ノット・マネー 限りある時間を君たちはどう使うか?』(ジービー)

 

この本は、創造リテラシー金融リテラシーを獲得するために、限られた「時間」と氾濫する「情報」をいかに効率よく選別するかのメソッドを紹介し、最も重要なのは有限の「時間」であることを説明している書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.予測 PREDICTION

2.時間 TIME

3.情報 MEDIA

4.創造 CREATIVITY

5.金融 FINANCE

6.希望 HOPE

 

この本の冒頭で著者は、「時間はお金と同じくらい大事? 違います。」「考えるまでもなく、時間が大切です。お金と時間は同列ではありません。」「時間こそが人生なのです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「予測 PREDICTIONおよび「時間 TIME」ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ タイパを上げるには「選択と集中」

◆ 情報力(メディアリテラシー)とは、氾濫する情報を選択して自分で考え、未来を創造する力

◆ この世に起こることは全て必然で必要、そしてベストのタイミングで起こる

◆ 好奇心を持って予測することで、より良い未来を発明できる

 

◆ 人生において最も大切なのは「時間」

◆ 資本主義の世界では、一般曹は時間を売る、富裕層は時間を買う

◆ 運動 × 知識が最強、まずは行動、次に読書

◆ 選択と集中で効果的に時間を味方にする

 

◆ 自分にとって一番大事な「大きな岩」から人生を満たす(自分の軸)

◆「将来のゴール、未来の自分」をイメージして、バックキャスティング思考で

◆「変化」は「挑戦」の中から生まれる

◆ 人生において何を優先し、重要視して時間を使うのか

 

 

この本の中盤では、「情報 MEDIAおよび「創造 CREATIVITY」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 人生は選択の連続

◆ 富裕層の習慣は、アウトプット中心の運動脳をフル活用をした行動と読書

◆ 情報を選択するには知識を持っているか、賢く想像する必要がある

◆ 温和勤勉:温和な心で情報を読み解き、思考を磨く

 

◆ 礼節がある人は幅広い人脈をもち、出世が早い

◆ 個を強くするー自分自身の武器を磨く

◆「広く」外の大海を知り、「深く」空の世界を知ろう

◆ 茎を読むな、空気を変えろ

 

◆ 創造力は想像力、Think different

◆ 本当の天才は1を1.1にする

◆人生の意義はどれだけ多くの者に良い影響を与えたか

◆ 思考しながら行動する(=「考動」)

 

◆ まずは行動、創造力の中で最も重要な要素は「行動」

◆ やりたいことを21日間、頑張ってみると習慣になる

◆ ファースト・ペンギンになれ

◆ 人生を最も偉大に使う使い方は、人生が終わってもまだ続く何ものかのために人生を使うこと

 

 

本書の後半では、「金融 FINANCE」および「希望 HOPE」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ お金は「目的」ではなく「手段」

◆ 頭の中野考えがその人の人生を作る

◆ 持つ者は「株・不動産・教育」の3つの資産を持っている

◆ お金から得られる最高の配当は、「選択肢」が広がり、「時間」と「自由」が得られること

 

◆ 自分のビジネス、つまり「自分の希少性」を持つ

◆ 時間とお金はトレードオフだが、時間を犠牲にしてはならない

◆ 保険はハウスエッジ(控除率)が高い「死の宝くじ」

◆ 投資は知識を磨くことで、リターンの確率を高くし、お金に働かせる唯一の手段

 

◆ 人生の希望とは「自分よりも大事な存在ができること」

◆ 希望は夢から創られる

◆ 教育:自分への投資=情報を選択し知識で武器を磨く

◆ 勤労:今ここを生きる=一生懸命働いてみる

◆ 納税:利他、他者のために行動する=ルールを知って賢く生きる

 

この本では多くの推薦書を挙げていますが、最も推奨している本のはこちらです。

 

 

また、本書は私が提唱している、長く働き続けるための「トリプルキャリア」「定年ひとり起業」および「戦略的副業」共通するコンセプトが多く、深く感銘を受けました。

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「Think different 発想を変えてみる」「PDCA なかんずく最も重要なのはDO、行動である」「創造力は移動距離に比例する」という素晴らしい言葉を紹介しています。読書をすることにより、数多くの素晴らしい言葉に出会うことができます。

 

 

あなたも本書を読んで、本当のタイパ思考を学び、限りある時間をどう使うかを考えてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3279目】