「老後=不安という図式が定着し、定年を意識する世代だけでなく、若い世代の中にも老後不安を抱える人は少なくないようです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、石川県生まれ、金沢大学法学部を卒業後、地方新聞記者、編集プロダクションを経て独立、新聞、雑誌、ウェブメディアなどで資産運用、年金、社会保障などに関する取材記事やインタビュー、コラム、ルポルタージュなどを寄稿している日本FP協会認定AFP(ファイナンシャルプランナー)の森田悦子さんが書いた、こちらの書籍です。
森田悦子『定年前後のお金の選択』(青春新書)
この本は、定年前後のさまざまな選択を求められる局面で、自信を持って判断し、不安を解消してもらうために書き上げた本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.リタイア前後の暮らしと仕事
2.定年と退職金の損トクを知る
3.年金とこれからの生活
4.金融資産などの運用と ‘’手仕舞い‘’ の知恵
5.最後まで残る資産にケジメをつける
この本の冒頭で著者は、「不安というのはお化けのようなものです。」「でも、老後の不安はお化けと違って、分解していけばその姿がはっきりと見えてきます。」と述べています。
本書の前半では、「リタイア前後の暮らしと仕事」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 70歳まで働ける時代
◆ 早期退職後の再就職は簡単ではない
◆ 定年後の働き方は多様、なるべく早く検討を
◆ 定年前後から学びをスタートしても遅くはない
この本の中盤では、「定年と退職金の損トクを知る」および「年金とこれからの生活」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 退職金の税制改正は要チェック
◆ 退職金での資産運用は失敗パターンにならないように
◆ 年金の繰り下げ受給で額面は増えても手取りはそこまで増えないことも
◆ 年金が増えると医療費が2割負担と2倍になる人も
◆ 夫婦で年金受給時期を変える、老齢基礎年金と老齢厚生年金で受給時期を変える
◆ 年金繰り下げ受給は、気が変われば途中で増額か一括受給を選べる
◆ ねんきんネットで老後の生活設計をシミュレーション
◆ 50代、60代からでも年金は増やせる
本書の後半では、「金融資産などの運用と ‘’手仕舞い‘’ の知恵」および「最後まで残る資産にケジメをつける」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 積み立て投資では値上がりしても値下がりしてもメリットあり
◆ iDeCo や NISA を活用する
◆ 新NISA はネット証券で低コストのインデックス投信を
◆ 定期的な配当収入が得られる高配当株投資もシニアに人気
◆ 長く資産を生かすなら、積み立て投資の資産を定率で取り崩す
◆ 固定費を見直せば、家計は劇的にスリム化できる
◆ シニア世代に多額の死亡保障は不要
◆ 医療保険や民間介護保険は元を取るのが難しい
◆ 住み続けるにも住み替えや移住にもメリットとデメリットがある
あなたも本書を読んで、知っている人だけが得をする「定年前後のお金の選択」について学び、老後の不安を解消していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3321日目】