「後悔しないために定年前から不安に向き合おう」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1985年設立の企画・編集会社である造事務所が書いた、こちらの書籍です。
造事務所『「定年後」がやってくる前に考えておくべきこと』(PHP研究所)
この本は、「お金」「人生」「人間関係」というテーマのもと、定年後に誰の身にも起こりうる、さまざまな問題を取り上げ、「そうならない(後悔しない)ために備えておくこと」を紹介している書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.お金で後悔しないためにやっておくこと
2.自分の人生を後悔しないためにやっておくこと
3.人間関係で後悔しないためにやっておくこと
この本の冒頭で著者は、「これまで、ぼんやりと抱いていた不安について、対策を考えておくことができれば、『漠然とした不安』は手放すことができるでしょう。」と述べています。
本書の前半では、「お金で後悔しないためにやっておくこと」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 夫婦2人で3700万円程度の貯金は考えておく
◆ 生活の中で削れる費用はないか、工夫してみる
◆ 国のモデルケースよりも受給する年金は少ない
◆ 移住先として検討している場所を調べて、短期で訪れてみる
◆ 持ち家でも、築20~25年経つと、リフォームなどでコストがかかる
◆ 定年前には、一度加入している保険を把握して切り替えを検討する
◆ 相続トラブルの主な原因は不信感
◆ 相続でもめないために公正証書遺言を作る
この本の中盤では、「自分の人生を後悔しないためにやっておくこと」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 想像している以上に、定年後の時間は長い
◆ 早いうちから定年後の転職先を意識する
◆「孤独」は命にかかわる危険な状態が招く
◆ 会社以外の人間関係を積極的に作っておく
◆ 夫も積極的に家事に貢献する
◆ 定年後からの健康寿命は意外と短い
◆ 忘れがちだが、大事な歯と眼の健康
◆「空間で区切る」か「時間で区切る」と、ものは片づく
本書の後半では、「人間関係で後悔しないためにやっておくこと」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 主人在宅ストレス症候群や「熟年離婚」も
◆ お互いの行動を尊重し合い、適度な距離感を保つ
◆ お互いに、一人の時間と空間を設ける
◆ 在宅介護は、費用は安いが身体と精神への負担が大きい
◆ 自分たちのライフスタイルや考えに合った墓のあり方を考える
この本の締めくくりとして著者は、「適度な距離感とおたがいを尊重する定年後」について説明しています。
あなたも本書を読んで、「定年後がやってくる前に考えておくべきこと」を学び、実践してみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【3045日目】