「正しい敬語は、相手を尊重するだけでなく自分の尊厳も守ってくれる。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、フリーライター、ストリートライターの朝倉真弓さんがストーリーを担当し、研修講師、ビジネス書作家の大嶋利佳さんが原案・監修をした、こちらの書籍です。
朝倉真弓・大嶋利佳『闘う敬語-仕事の武器になる「敬語入門」』(プレジデント社)
この本は、敬語は相手が偉いから使うのではなく、私たちがビジネス社会を生き抜いていくための大切な武器として使うものだ、ということを伝えるために書かれました。
つまり、あなた自身も相手と同じように大事な存在だからこそ、敬語を使うのだと、この本では述べています。敬語を使うとは、ビジネス社会での実力を示し、自分を主張することなのです。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.初級編
2.中級編
3.上級編
4.すぐに使える編
この本は、初級・中級・上級の各編にそれぞれストーリーが4つずつ、計12のストーリーによって、ビジネスの中でいかに「敬語」の使い方が大切かを説明しています。
投資用マンションを販売する株式会社グレードアップライフを舞台にして、営業部の部長・渋谷、社会人3年目で中途入社の営業部女性社員・江田、そして新入社員4人の中で営業部配属となった蓮沼優斗、山下啓太の2名、合計4名の社員とお客様とのやり取りがストーリーの中心になっています。
12のストーリーの後には、Column として、敬語の使い方についての解説が付されていて、具体例に続けて記載されているために、効果的に学ぶことができます。
例えば、Column では、次のような「敬語」に関する使い方や規則(ルール)の説明がなされています。
◆ 敬語は、丁寧語、尊敬語、謙譲語の三分類に分けるのがかつてのルール
◆ バイト敬語(「よろしかったでしょうか?」、「〇〇のほう」は不愉快に感じる
◆ 敬語は目上の人を褒めるために使うのではない
◆ メールはダブルチェック(①内容・構成・敬語、②文字・単語・語句)する
◆ ワンパターン謝罪は相手をいらだたせる(謝罪表現を複数持つ)
◆ 親しくなっても上手に敬語を使う
◆ 時代劇のような敬語はビジネスで使わない
◆ 美化語(「お」や「ご」を付ける)は丁寧語の一種で、自分でも相手でも使う
◆ 場面に合わせたクッション言葉を使い分けて信頼を得る
◆ 語尾をはっきりきっぱりと言い終える
◆ どんな時でも動揺せず、私的な感情に流されず、冷静に敬語で対応する
◆ 普段の日常会話にさりげなく敬語を交えて使いこなす
この本で紹介されているストーリーは、いずれもビジネスの現場でよくある難しい状況や失敗事例がリアルに描かれていて、自分の仕事に置き換えて引き込まれます。
そして、それぞれのシーンごとに、どのように敬語を使えばいいのか、実戦的な力が身につくように工夫されているのが特徴です。
また本書の最後には、よくあるビジネスシーンに応じて、すぐに使える闘う敬語「武器フレース25選」が掲載されていて、参考になります。
これらのフレーズは、相手への対応が難しいシーンで、きっぱりとはっきりと自分の意思を示すための敬語フレーズ集で、今からでもすぐに使える実践的なものです。
以上のように、この本はまさに、仕事の武器になる「敬語入門」と言えるでしょう。
あなたも本書を読んで、「闘う敬語」を学び、ビジネス社会を生き抜く武器を身につけてみませんか。
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