「普通の人が1日10分のトレーニングで速読を身につけることができる」と説く本があります。本日紹介するのは、速読日本一となった角田和将さんが書いた、こちらの本です。
角田和将『速読日本一が教える1日10分速読トレーニング』(日本能率協会マネジメントセンター)
この本は、「1日10分の速読トレーニング」によって、誰でもある程度の「速読」ができるようになることを提唱した書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.そもそも速読って何?
2.「本物の速読」を見につける5つのメリット
3.目線を速く動かす(速読トレーニング①)
4.文字を視る幅を広げる(速読トレーニング②)
5.瞬間的に認識する力を高める(速読トレーニング③)
6.速読の壁を乗り越える右脳活用法(さらなるレベルアップ)
7.速読を確実に身につける継続の8つのコツ
まず本書では、「速読」を「あなたの人生をより良いものにするためのツール」と位置付けています。
そもそも「読む」という行為は以下の3つのプロセスから成っています。
1.目線を移動する
2.文字を視る
3.内容を認識する
だとすると、「速読」は以下のプロセスを行えばよいことになります。
1.速く目線を移動する
2.速く文字を視る(一度に多くの文字を視る)
3.速く内容を認識する
「まずは速く読めるようになること、理解はその後でいい」と、著者は言います。つまり「読むこと(速読)」と「理解すること」は別モノだということです。
次に本書では「本物の速読」を身につける5つのメリットを以下のように挙げています。
1.情報処理能力が高まる
2.「時間が足りない」から解放される
3.仕事の効率が上がる
4.本をたくさん読むことで人生が豊かになる
5.視力が良くなる
この後、本書では「速読」のための具体的なトレーニング法が紹介されていますが、詳細はぜひ本書を読んで確認してください。
本書の「速読トレーニング」の中で、私が最も感銘を受けたのは、停滞期を乗り越えるための「右脳活性化法」です。
とくに、右脳の「可塑性」と「汎化作用」については、説得力があります。「右脳を活性化する」というのは、ふだんは使っていない、眠っている潜在的な力を引き出すことです。
より高速で文字を視ることで、可塑性を引き出すことができ、文字を高速で視続けると、「視る力」の高速処理に対応できるように、「理解力」や「思考力」といった力も汎化的に上がってきます(汎化作用)。
以上のような右脳の特性をトレーニングで磨くことにより、速読の習得が速い人というのが存在します。それは以下のような方です。
1.同時に複数の物事を処理できる人
2.動体視力が高い人
3.女性
最後に、速読を確実に身につける「継続」のための8つのコツを以下のように挙げています。
1.型にはめ込まない
2.確実な目標を立てる(1.5~2倍)
3.速読力をアップする仲間をつくる
4.トレーニングの記録を取る、公開する
5.速読を通して実現したいことを宣言する
6.速読が楽しくなる仕掛けをつくる
7.完璧主義はやめる(100%の理解を求めない)
8.できることだけに取り組みルーティン化する
本書の提唱する「速読」の中で、「普通に読んでも一度で書かれている内容を100%理解できる人はほぼ存在しません」という説明は事実でしょう。
そして、「速読」する人は、何回も読み返すことができ、「たくさん読んだだけ理解度が高まる」ということです。実は「速読」のメリットとは「多読」による理解度アップなのです。
あなたも「右脳の活性化」トレーニングを1日10分継続することで、「速読」による「多読」を実践してみませんか。きっと人生が変わることでしょう。
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では、今日もハッピーな1日を!