書評ブログ

『新 脳にいい5つの習慣』

「脳を鍛えることは、心と身体を整えることに直結している」――そんな確信に満ちたメッセージを伝える一冊があります。

本日紹介するのは、東京大学医学部卒業後、富士脳障害研究所、東京大学医学部附属病院、茨城県立中央病院、都立荏原病院、国立国際医療センターなどを経て、2000年より都立駒込病院に勤務。2009年から脳神経外科部長として第一線に立ち続けている脳腫瘍の覚醒下手術という最先端医療の分野で世界的権威として知られる神経外科医・篠浦伸禎(しのうら・のぶさだ)さんが書いたこちらの書籍です。

篠浦伸禎『新 脳にいい5つの習慣』(YUKAZE)

この本は、脳の働きを最大限に引き出し、人生を健康で豊かに生きるための5つの習慣を具体的な事例を挙げて紹介・解説している書です。以下の5つの習慣です。

1.「ニンニク油(アホエンオイル)の摂取」

2.「瞑想」

3.「運動」

4.「コーヒーとハーブティー(お茶)」

5.「人間学」

これらはすべて、著者の篠浦医師自身が日常に取り入れ、効果を実感している方法であり、古代から人間に受け継がれてきた “伝統的な健康法” でもあります。


本書の前半では、「覚醒下手術で見えてきた脳の働き」について、脳の神秘的な構造心身との関係性を丁寧に紐解いていきます。主なポイントは以下の通り。

◆ 覚醒下手術で「脳と心のつながり」を実感

◆ 脳は刺激よりも「安定と調和」を求めている

◆ 左脳と右脳のバランスが崩れると、心身の不調が生まれる

◆ 「脳の声」を聴くことが健康の第一歩

◆ 脳科学の最前線から見た“心の整え方”


この本の中盤は、本書の中核をなす箇所で、5つの「脳にいい習慣」が具体的に紹介・解説されています。主なポイントは次の通りです。

◆ ニンニク油(アホエンオイル)は血流を改善し、脳を若返らせる

◆ 瞑想は情報を遮断し、脳をリセットする“最高の休息法”

◆ 運動は左右の脳をバランス良く刺激し、創造力を高める

◆ コーヒーとハーブティーが消化器を通じて脳を活性化させる

◆ 「人間学」は脳の可塑性を高め、何歳からでも成長を促す


本書の終盤では、これらの習慣を日常にどう取り入れるか、そして継続することでどのように人生が変化していくかというまとめと、二人の専門家による実践的な見解が掲載されています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 習慣化は「小さく始める」ことが最大のコツ

◆ 5つの習慣を組み合わせると相乗効果が生まれる

◆ 体験者の多くが「脳の霧が晴れた」と実感

◆ 脳を整えると、思考・感情・行動がすべて好転する

◆ 「脳にいい習慣」は、結局“生き方”そのものになる


本書は、脳や身体の病気で悩む人はもちろん、「最近、集中力が続かない」「心が疲れている」と感じている方にもおすすめです。
最新の科学データと、著者自身の臨床経験が融合した内容は、医療書としても、人生哲学書としても読み応えがあります。

脳を若返らせるとは、単に記憶力を高めることではなく、「より人間らしく生きる力を取り戻すこと」。そのための5つの習慣を、篠浦医師は医学的根拠と人間学的視点から、わかりやすく教えてくれます。


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では、今日もハッピーな1日を!【3885日目】