「人生100年時代、60代になっても70代になっても元気で働く人が増えている昨今の状況からすれば、積み立てや資産運用は少なくとも75歳ぐらいまでは視野に入れても大丈夫ではないでしょうか。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、大手証券会社に22年間勤務し、一貫して「サラリーマンの資産形成ビジネス」に携わり、確定拠出年金の開始前から関わった後、2012年9月に大江英樹さんとともにオフィス・リベルタスを設立、現在は現役世代の資産形成・定年前後のシニアライフプランを題材にしたセミナーや研修での講演のほか、各種マスコミ媒体への寄稿など幅広く活躍する確定拠出年金アナリスト、オフィス・リベルタス代表の大江加代さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
大江加代『新NISAとiDeCo で資産倍増 人生100年時代の新しいお金の増やし方』(日経BP社)
この本は、新しいNISAとiDeCoを上手に活用することで、老後の長い生活に備えるためのお金、つまり「老後資金」を効率よく増やすことができるように書かれた本です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.NISA、iDeCoってそもそも何?
2.老後資金づくりにおけるNISA、iDeCoの役割
3.始める前に知っておくべきこと NISA編
4.始める前に知っておくべきこと iDeCo編
5.投資信託+株で資産を積み上げる
6.世代別のNISA&iDeCo活用法
7.こんな時どうする? どうなる? Q&A
この本の冒頭で著者は、「巻頭から全編お読みいただくと、老後に向けた資産形成の全体像をつかんだ上で、NISAとiDeCoを腰を据えて利用していただけると思います。」と述べています。
本書の前半では、「NISA、iDeCoってそもそも何?」および「老後資金づくりにおけるNISA、iDeCoの役割」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ NISA、iDeCoは商品名ではなく、制度
◆ iDeCoの目的は「自分年金」づくり
◆ 新NISAは、老後資金作りに活用できる
◆ 安心老後の基本は「収支の見える化」
◆「公的年金シミュレーター」の活用を
◆ 人生を楽しむための費用
◆ 医療および介護の費用は、ひとり900万円が目安
◆ フリーランスには、国民年金基金や小規模企業共済の制度がある
この本の中盤では、「始める前に知っておくべきこと NISA編」および「始める前に知っておくべきこと iDeCo編」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ NISAは英国のISAがモデル
◆ 2024年1月からの大改正で、日本でも欧米型の資産形成が可能になる
◆ 資産形成には時間がかかるのが普通
◆ NISAには大きな誤解もある
◆ 働き方によって異なる iDeCo の拠出限度額
◆ iDeCo の積み立て時の税制優遇はNISAにはない利点
◆ iDeCo の受け取り方のルールに注意
◆ iDeCo には大きな誤解もある
本書の後半では、「投資信託+株で資産を積み上げる」「世代別のNISA&iDeCo活用法」および「こんな時どうする? どうなる? Q&A」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 長期の資産形成に向いた投資信託を選ぶ
◆ つみたてNISAに採用されている商品をチェック
◆ インデックス型投資信託で手軽に国際分散投資
◆ シニア世代の株式投資のメリット
◆ 株式投資で起業を見る3つのポイント:営業利益・営業CF・ROE
◆ 50代以上にとってのNISAと iDeCo は公的年金を受け取るまでの穴を埋める
◆ 60歳からでも積立投資を続ければOK
◆ 新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠を使い分け
◆ iDeCo ではリバランス、配分見直しのタイミングに留意
本書で紹介されている新NISAや投資に関する考え方は、拙著『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)および『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)にて提唱している私の老後資金づくりや投資戦略と共通する部分が多く、感銘を受けました。
この本の締めくくりとして著者は、「こんな時どうする?どうなる?Q&A」を掲載しています。投資について学べるウェブサイト、コンテンツ、書籍が紹介されていて参考になります。
あなたも本書を読んで、人生100年時代の新しいお金の増やし方を学び、新NISAや iDeCo で資産倍増を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3271日目】