「組織の中で仕事をしている多くのビジネスパーソンを悩ませるのが、職場の人間関係の問題です。」と述べた上で、「職場の人間関係の悩みが消えて、さらに苦手だった相手と一緒に仕事で成果を出す」ところまでを目的に書かれた本があります。
本日紹介するのは、日本オラクル株式会社のサポート・サービス部門に23年間勤務し、延べ1,500名のエンジニアの育成に携わったのちに独立し、現在は産業カウンセラー、キャリアカウンセラー(CDA)、行動習慣ナビゲーターで、カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役の片桐あいさんが書いた、こちらの新刊書籍です。
片桐あい『究極の人間関係改善術 職場の「苦手な人」を最強の味方に変える方法』(PHP研究所)
この本は、人間の性格のタイプ分けにより相手を分析する「エニアグラム」という性格類型の理論を活用し、以下の9つのタイプ分類ごとに、各タイプのネガティブな面を明らかにして、その対処法を伝えてくれます。
1.自己流完璧主義(正義の人)
2.おせっかい・干渉(貢献の人)
3.自慢・手柄横取り(成果の人)
4.個性的すぎる・嫉妬(個性の人)
5.分析・評論(分析に人)
6.石橋をたたいて渡らない・風見鶏(信頼の人)
7.あきっぽい・言い訳(楽観の人)
8.勝ち負けにこだわる・力ずく(力の人)
9.はっきりしない・ぐずぐず(平和の人)
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「苦手の人」との関係を、いますぐ改善する5つの「ワーク」
2.9つの性格タイプ分析で見つける「苦手な人」の傾向と対策
3.自分のタイプを知れば人間関係は楽になる
4.各タイプの「強み」を学んで自己成長する
この本の冒頭で著者は、人間関係を改善するには、「感情や関係性」をいったん脇に置く、と説明しています。
そして、目の前の人間関係の問題を解決する5つの「ワーク」を以下の通り紹介しています。
◆ 自分の中の「理想」をコントロールする
◆ ネガティブ思考をやめて「理想のイメージ」に書き換える
◆ 「人間関係マップ」を作成し、冷静さを取り戻す
◆ 関係改善後に「得られるもの」を可視化する
◆ 相手をコントロールしたくなる気持ちを抑える
最後のワークはとくに重要だと私も実感していて、要するに「他人と過去は変えられない」ということです。したがって、つねに「自分」と「未来」にフォーカスするように私は心がけています。
つまり、「自分と未来は変えられる」のです。
次に本書では、9つの性格タイプ分析により、「苦手の人」の傾向と対策を整理して提示しています。
9つのタイプごとに、傾向・分析・対策の順に、イラストや具体的なビジネスシーンを挙げながら解説していますので、興味ある方はぜひ、この本を手に取ってお読みください。
この本の終盤では、タイプ別に「強み」に注目して、成長の方向性について記しています。
また巻末には、資料として「タイプ別 部下の指導法と上司への接し方」が付けられていて参考になります。
この本は「エニアグラム」を活用して、「人は生まれながら9つの性格タイプ」があることを実践的に解説し、コミュニケーションスキルが万能ではないことを示しています。
あなたも本書を読んで、職場の「苦手な人」を最強の味方に変えられるよう、コミュニケーションや人間関係を改善してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!