頭がいい、本の選び方・読み方・活かし方を伝授して、「仕事ができる人の読書術」を書いた本があります。私がビジネス書を「多読」する方法と極めて近く、同じコンセプトの書です。
本日紹介するのは、旅行ジャーナリストの藤野絋さんが書いた、こちらの本です。
藤野絋『仕事ができる人の読書術』(KAWADE夢新書)
この本は、仕事ができる人がいかに「読書」により効率的なインプットをし、その知識を有効に活用してアウトプットしているかを具体的に示しています。
読書の「達人」や、「賢人」と呼ばれる人たちの「読書法」や「読書習慣」についても幅広く紹介してくれていて参考になります。
多忙な中で「読書の時間」を捻出する方法とは?
多くのビジネスマンから聞く「本を読めない理由」は、「忙しくて読書をする時間がない」ということです。本書では、そんな忙しい人たちが「読書時間」をつくる方法を提案しています。
それは、読書時間を獲得するには「読書の邪魔になるものを排除する」という、当たり前のことです。邪魔になる「読書の敵」として、著者は以下の4つをを挙げています。
1.交友関係
「退社後に一杯やろう」という誘い、「遊びに行こう」という誘惑にのっていては時間などないのは当然だ、と著者は言います。
2.家族
また、ショッピングに同行したり、家族の間での恒例行事に時間を割いたりといった家族との付き合いは、それはそれで大事なことですが、読書時間を大幅に削ってしまうのは確かです。
3.テレビ
テレビは面白いからつい見てしまうのですが、やはり時間つぶしにしかなりません。
4.酒
また、大酒を飲んでいては本は読めません。
そして外出するときは必ず本を持って出ることです。通勤電車の中はもちろん、待ち合わせをしているときや、昼食後の空き時間などのスキマ時間は本を読んでいる、という人は多い。
最初のうちは、ヒマつぶしで本を読んでいても、そのうち習慣化する、ということです。
目的をもって、考えながら本を読む
仕事ができる人の「読書習慣」において、特徴的なのは、「目的」を持って本を読む、ということです。「なぜなのか」、「本当にそうなのか」、「この問題を調べたい」など、「問いかけ」と「目的」を持って本を読めば、感動や知的生産に結び付けることができます。
質の高い読書習慣というのは、「考えながら読む」ということです。「受動的読書」と「能動的読書」の違いは、「本に対する問いかけがあるかどうかだ」と述べているのは、京都大学教授の東郷雄二さんです。
つまり、「本に問いかける」とは、「本に書かれていることを鵜呑みにしないで、自分の頭で考えてみることだ」ということです。
それは、どんな内容でも「自分のこと」として読むことであり、「疑似体験」できることが読書の醍醐味でもあります。
「仕事力・人間力」がアップする「読書術」を6部構成で説明!
本書は、以下の6部構成にて、「仕事力・人間力」がアップする「読書術」を説明しています。
1.仕事ができる人の読書習慣術
多忙な中で、以下に本とつき合うか、を述べています。
2.インプットの習慣術
本の内容を、いかに効率よく、深く頭に刻むか、を述べています。
3.アウトプットの習慣術
本で得た情報を、いかに「使える知識」にするか、を述べています。
4.ラクに頭に入る賢い読書術
やっかいな内容でも、必要な知識が短時間で身につく方法を述べています。
5.「人」を成長させる読書術
視野が広がり、教養と人間力が豊かになる方法を述べています。
6.本選びの頭のいい方法
価値ある「良書」を、どう見つけだすか、について述べています。
本書で提示されている「仕事力・人間力」をアップさせる「読書術」のコンセプトは、私が提唱している「ビジネス力をアップする多読術」と殆ど同じです。
多読によるインプットと、ブログを中核(=「人生の母艦」)として、アウトプットの情報発信をしていく、というコンセプトです。アウトプットを前提にしたインプットだからこそ、短期間で大量の読書が可能になるし、活きた知識としてビジネスに活用できます。
あなたも本書を読んで、私と同じように、ビジネスに活かす「多読」をしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!