「コモディティー化は人材についても、猛烈な勢いで広まりつつあります。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、京都大学教授で、ユニークな起業論を教えている瀧本哲史さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
瀧本哲史『戦略がすべて』(新潮社新書)
この本は、著者の最初の著書で、ビジネス書大賞を受賞して大きな反響を巻き起こした『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社)の続編的な位置付けの本です。
本書で採り上げているのは、ビジネス市場のほか、芸能界、労働市場、教育現場、国家事業、ネット社会など、幅広い領域に及んでいます。
この本で提唱しているのは、これらのどの世界にも、各々のルールと成功の「方程式」が存在していて、ムダな努力を重ねる前に、「戦略」を手に入れて世界を支配する側に立て、ということです。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.ヒットコンテンツには「仕掛け」がある
2.労働市場でバカは「評価」されない
3.「革新」なきプロジェクトは報われない
4.情報に潜む「企み」を見抜け
5.人間の「価値」は教育で決まる
6.政治は社会を動かす「ゲーム」だ
7.「戦略」を持てない日本人のために
本書で繰り返し強調しているのは、国家も個人も「プラットフォーム」であり、「プラットフォーム」の関係者は以下の3つで、プレイヤー(運営者)になることが重要、ということです。
◆ 顧客
◆ プラットフォームのプレーヤー(運営者)
◆ プラットフォームの参加者
プレーヤーの仕事は、①集客、②ビジネスモデルの提供、③プラットフォームの管理で、人・物・金・情報をネットワーク化し、そのハブとして利益を上げます。
こうしたルールや仕掛け、プラットフォームを作る側に回らなければ、現代社会では儲けることも大きな収入を得ることもできない、と著者は言います。
そのほか本書では、戦略的な考え方、イノベーションを生み出すプロセス、教育のあり方などについて、著者の瀧本さんの考え方が明確に記されています。
また、ネット社会における情報や既存メディアの価値の変化など、まさにパラダイムが大きく変わりつつあることが論理的に示されていて、参考になります。
あなたも本書を読んで、日本人が苦手とする「戦略的な考え方」を身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を