5歳の時に曹洞宗無量寺に入門し、15歳で得度、愛知専門尼僧堂で修行をして、愛知専門尼僧堂長を務める尼僧が説いた「欲の真ん中に自分を置かない生き方」に関する53の話を記した本があります。
本日紹介するのは、昭和8年愛知県一宮市生まれ、昭和51年より愛知専門尼僧堂長を務め、参禅指導や講演、執筆のほか、茶道、華道を通じ、禅の普及に努めている青山俊董さんが書いた、こちらの書籍です。
青山俊董『さずかりの人生-欲の真ん中に自分を置かない生き方』(自由国民社)
この本は、「人は生きようと思う前に生かされている」と説く著者が、何気ない日々のいとなみに手を合わせたくなる53のお話を紹介している書です。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.ともに生きる
2.いつも心の中にいる仏の教え
3.困難に遭った時に思い出してほしいこと
この本の冒頭で著者は、「真に相手を想う」とはどのようなことか、について記しています。
続いて、「ともに生きる」という考え方について、エピソードを紹介しています。とくに印象に残る話は以下の通りです。
◆ 分かっていない自分に気づくことから学びが始まる
◆ 気づかせてくれた相手に感謝の心を
◆ 自然に従順して生きる
◆ 仕事は仕事から学べ、教えない親切もある
◆「生かされている」ことを無心で感じる
次に、「いつも心の中にいる仏の教え」として、いくつかのお話を披露しています。とくに心に響いたものを以下に挙げます。
◆ すべてのものに命が宿っている
◆ 欲の真ん中に私が無くなったとき、「請願」に変わる
◆ 一つ一つの行いが悔いのない生き方をつくる
◆ 生きようと思う前に生かされている
◆ 掴むのではなく、捨てる座禅
◆ 一瞬一瞬に向き合うことが人生を大切にすること
◆ 宇宙的視野からかえりみる
◆ 涼風の中に暑さあり
◆ 逆境だからこそ気づけることがある
本書の後半では、「困難に遭った時に思い出してほしいこと」として、以下の話を披露しています。
◆ 一言の言葉がけが人を変える
◆ 過去を生かすも未来を開くも今にかかっている
◆ たった一度の人生を最高に生きる
◆ 軌道修正や大まわりが必要な時がある
◆ ものを持たなくなった末、執着を捨てることにたどり着く
◆ 下り坂には下り坂の風景がある
◆ 欲望の奴隷にならず、私が主人公となる生き方をしたい
◆ 柳のようなやわらかさと強さを持ちたい
あなたも本書を読んで、欲の真ん中に自分を置かない生き方である「さずかりの人生」について学び、自ら実践してもませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2457日目】