書評ブログ

『俺たちの定年後』

定年後は、単に仕事を手放し、その結果として時間を持てあますのでなく、新たな何かを手に入れ「ああ、これもやりたいのに時間が足りない」と嬉しい悲鳴を上げながら過ごすべきだ、と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1955年生まれで中央大学商学部を卒業し、アスキーを経て日本マイクロソフトに入社、代表取締役となったのちに独立して、インスパイア代表書評サイト「HONZ」代表成毛眞さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

成毛眞『俺たちの定年後- 成毛流60歳からの生き方指南 – 』(ワニブックス)

 

 

この本は、定年後の過ごし方について、「やりたいことをやり、やりたくないことはやらなくていい」と提唱している書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.60歳になったら、新しい人生を歩み出せ

 

2.定年したら、サラリーマン的生活は捨てろ

 

3.近所を歩けば次々と楽しみが見つかる

 

4.60歳からは愛想よくしようなんて考えるな

 

5.自分を拡張する10のツールを手に入れろ

 

6.計画は壮大かつほどほど綿密に立てよ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、好きなもの、好きなことを思い出すため、自分を子ども時代の環境に置くために、次の3つの方法を勧めています。

 

 

◆ 自分が子どもの頃の持ちものを目にする

 

◆ 子どもの頃の本棚を見る

 

◆ 子どもの頃の写真を見る

 

 

つまり、これまでの人生で自分は何に時間を費やし、どんなスキルを身につけてきたのかを、客観的にみつめ直すべきだ、と著者は言います。

 

 

 

本書の中盤では、著者の定年後の生活をベースとして、お勧めのライフスタイルを紹介しています。主なものは以下の通り。

 

 

◆ いつもより2時間早く寝よう

 

◆ 「Fire TV」を買って「Amazonプライム」に申し込もう

 

◆ スマホを買おう

 

◆ 家庭内にWi-Fi を整えよう

 

◆ ネット証券会社に口座を持とう

 

 

◆ 家の中の照明を取り替えよう

 

◆ 近所の地図を自作しよう

 

◆ インスタグラム、Tik Tok にアカウントを作ろう

 

◆ 最寄りのイケア、コストコの位置を確かめよう

 

◆ はとバスのサイトをチェックしよう

 

 

 

この本の後半では、著者が気に入っている「自分を拡張するツール」として、次の10個が紹介されています。

 

 

◆ スマホ

 

◆ カジュアルデザインのメガネ(「Alain Mikli」ブランド)

 

◆ ハズキルーペ

 

◆ 小さくて軽いニコンの双眼鏡

 

◆ スマホを拡張するジンバル

 

 

◆ 温度・湿度計

 

◆ テレビに繋ぐゲーム機

 

◆ ハードディスクレコーダー

 

◆ モバイルバッテリー

 

◆ 外出したくなる鞄

 

 

 

定年後の生き方については、今年(2018年)4月7日に刊行された、わたくしの著書『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)もぜひ、併せてお読みください。この本とは違ったヒントが多く得られるでしょう。

 

 

 

 

あなたも本書を読んで、定年後の生き方について考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!