書評ブログ

『究極の問題解決力が身につく瞬発思考』

本書で「瞬発思考」として紹介するスキルを身につければ、誰でも即断即決で優れた判断を行い、業績を伸ばすことができる、と提唱している本があります。

 

 

本日紹介するのは、事業再生コンサルタント中小企業診断士寺嶋直史さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

寺嶋直史『究極の問題解決力が身につく瞬発思考』(文響社)

 

 

この本は、「瞬発思考」と呼ぶ「思考を深めていくスキル」を解説している書です。この思考法を身につければ、現状を丁寧に確認して問題点を導き出し、真の原因を究明して、どうあるべきかのゴールを描き、そのゴールに向かって1つ1つ具体策を提案することができるようになります。

 

 

 

本書は以下の5部構成からなっています。

 

 

1.問題の本質を最速でつかむ人は、「どこ」を見ているのか?

 

2.あらゆる「考える力」が一気に伸びる「瞬発思考」習得法

 

3.究極の問題解決力が身につく練習問題

 

4.事態を正しくひもとき、解決するための「情報収集」テクニック

 

5.問題解決力をさらに高める「瞬発思考」のエッセンス

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「問題をすばやく的確に解決する策を導くためには、手順を明確にし、その手順通りに思考することが必要」と述べています。

 

 

 

そして、問題解決力を高める「瞬発思考」次の5つのステップから成る、と説明しています。

 

 

1.現状把握

 

2.問題発見

 

3.原因究明

 

4.ゴール・イメージ

 

5.具体策

 

 

 

次に本書では、瞬発思考法を妨げる要因となる「思考のクセ」について、以下の5つのタイプがあると指摘しています。

 

 

◆ 思考不足タイプ

 

◆ 思い込みタイプ

 

◆ 判断依存タイプ

 

◆ 評論家タイプ

 

◆ 問題解決タイプ

 

 

この中で、最後の「問題解決タイプ」を目指したいのですが、それ以外の4つのタイプは、長年かけて身につけたクセであることが多く、なかなか直すのは難しい、と著者は説明しています。

 

 

 

この本の後半では、問題解決力を身につけるための「瞬発思考」トレーニングとして、日常生活編やビジネス編として、様々な練習問題が紹介されていて参考になります。

 

 

 

さらに、情報収集のテクニックとして、必要な情報を引き出すヒアリングの7つのコツを以下のように提示しています。

 

 

1.ヒアリングする側が主体的に質問する

 

2.最初に全体像、次に詳細の順番で確認

 

3.不明点は即確認

 

4.あらかじめヒアリング項目を決めておく

 

5.目的を持つ

 

6.問題点(と強み)の発見、問題点の掘り下げ

 

7.図表やイメージ図を活用する

 

 

 

この本の最後で著者は、「本質を捉える」ための3つの力として、以下の通り説明しています。

 

 

◆ 細分化し、それぞれを掘り下げる

 

◆ 全体を俯瞰し、本質を見極める

 

◆ ビジョンを描き、具体策に落とし込む

 

 

この中でとくに、大局的に思考してポイントを見極めるには、①情報整理、②情報の見える化、③大局観、というプロセスで全体を俯瞰することが重要です。

 

 

 

あなたも本書を読んで、究極の問題解決力が身につく「瞬発思考」を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!