書評ブログ

『お金と銭』

「お金に苦労する人生は送りたくないと、多くの人が願うことでしょう。金銭は力です。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、伊勢丹を経て、1972年婦人服専門店鈴屋へ転社、代表取締役専務に就任、2011年、寺田倉庫代表取締役社長兼CEOに就任、複数の企業で特別顧問等を歴任、ACAO SPA & RESORT代表取締役CEOに就任など、海外企業等において経営層として約40年以上の経験を積んだ中野善壽さんが書いた、こちらの書籍です。

 

中野善壽『お金と銭』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

この本は、「どうしたら金銭的豊かさと心の幸せ感を得られるのか。」「私たちの幸せと金銭の関係はどういうものなのか。」「なぜ、人生において『お金と銭』が必要なのか。」について、著者なりに得た学びを、力を抜いて伝えてくれる書です。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

1.人生を豊かにし幸せにもする「お金」と「銭」の流儀

2.徳を積み、自分を向上させるお金の使い方(個人編)

3.徳を積み、ビジネスを成果あるものにするお金の使い方(経営編)

4.お金に好かれる運と縁の磨き方

 

この本の冒頭で著者は、「中野流 お金に好かれる7つの原則」を次の通り、紹介しています。

1.銭と欲がつながっていることを意識する。
2.善く使えばお金になり、徳を積み、そして運を呼ぶ。
3.貸したお金はすべて忘れる。
4.財布はお金がやすらぐ家。
5.買って感謝を伝える。
6.期待と未来にお金を使う。
7.簿記と感性の両輪を磨く。

 

本書の前半では、「人生を豊かにし幸せにもするお金と銭の流儀について以下のポイントを紹介しています。

◆ 徳を積む使い方をしなければならない

◆「他人の幸せのため」と意識してお金を使う

◆ 善く使えばつながり巡り、必要なお金は入ってくる

◆ リスクも心配も感じない、よりよく想像する力を養う

 

この本の中盤では、「徳を積み、自分を向上させるお金の使い方(個人編)および「徳を積み、ビジネスを成果あるものにするお金の使い方(経営編)」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 自分一人、暮らしを満たす最小金額を知る

◆ 未来の自分を助ける本質的貯金は学び合う仲間づくり

◆ 財布はお金の「家」、不浄を清める長財布の中身

◆ レジで支払う時に「ありがとう」と必要なものを買えることに感謝

◆ 子どもにお金は遺さない、「より善く生きる」ために使い切る

 

◆ 無力で無知な自分を知ることで、チームが生まれる

◆ 自分でよく観察して、違和感を察知すれば、リスクを抑えられる

◆「知る」より「学ぶ」。すぐに動く力が、稼ぐ力になる

◆「簿記(数字)」と「感性(直感)」の両輪を回していく

◆ 顧客は「機能」を買い、ファンは「意味」を買う

 

本書の後半では、「お金に好かれる運と縁の磨き方について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 心の軸を整える毎朝のルーティン

◆ 運を運ぶのは「人」、運がいい人に寄り添い、運が悪い人からは遠ざかる

◆ 健康な身体に幸福は宿る、毎日毎週、規則正しく

◆ 相手によって態度を変えない、裏表のない素直さを

◆ きれいな道より獣道、歩いた跡が道になる

 

この本の締めくくりとして著者は、「過去にとらわれず、未来に不安を持たず、今この瞬間に全神経をかけて楽しみ、常にベストを尽くしていきたい」「そして、役目を終えたら、笑ってさといなくなる。それが私の美学です。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「たくさん稼ぐ。善く使う。」という「お金も運も人もついてくる習慣」を学び、実践していきませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【3695日目】