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『決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本』

「『困難から逃げてはいけない』と説くアドラーの言葉は、厳しいながらも愛に満ちています。困難は乗り越えられると知っているからこそ、言える言葉でもあります。時を超えて、アドラーと対話する時間をお楽しみください。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、日本初の「出版プロデューサー」として40年間、第一線で活躍、NPO法人『企画のたまご屋さん』を創業するなど、2400冊の出版プロデュースに関わる傍ら、自身も作家として活動しており、童話、ビジネス書を約200冊執筆している株式会社天才工場代表取締役吉田浩さんが書き、有限会社 ヒューマン・ギルド代表取締役岩井俊憲さんが監修した、こちらの書籍です。

 

吉田浩 著・岩井俊憲 監修『決定版 アドラー心理学がマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)

 

この本は、1900年代初頭に誕生し、その後100年以上も語り継がれているアドラー心理学について、多少難解なこともあるアドラーの言葉を、マンガ入りで分かりやすく意訳したり、かみ砕いたり、たとえ話を用いたりしながら説明している書です。

 

本書は以下の10部構成から成っています。

1.アドラー心理学とは?

2.人間関係がうまくいかないときは?

3.部下が思うように動いてくれないときは?

4.自分に自信がもてないときは?

5.新しいことにチャレンジできないときは?

 

6.運が悪いと感じるときは?

7.チームの輪がつくれないときは?

8.自分を好きになれないときは?

9.何をやってもうまくいかないときは?

10.仕事も家庭もうまくいかないときは?

 

この本の冒頭で著者は、「アドラー心理学に『一人勝ち』という発想はありません。人は不完全だからこそ協力し、足りないところを補い合って、よりよい社会をつくることができると説きます。自分も相手も、そして共同体も、全てが幸せになることを目指しているのです。」と述べています。

 

本書の前半では、「アドラー心理学とは?」「人間関係がうまくいかないときは?」および「部下が思うように動いてくれないときは?」について以下のポイントを紹介しています。

◆ コミュニケーションを変えることで課題を変える心理学がアドラー心理学

◆「自分は自分、他人は他人」と割り切ると、人間関係がよくなる

◆ 共感できる人になる

◆「任せる勇気」を持つ

◆ 嫌われることを恐れない

 

この本の中盤では、「自分に自信がもてないときは?」「新しいことにチャレンジできないときは?」「運が悪いと感じるときは?」および「チームの輪がつくれないときは?」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 自分の人生は自分で決められる

◆ 自分を信じてやり続ける

◆ 困難は乗り越えられる

◆ 自分のやるべきことに集中する

 

◆ 逆境をチャンスに変える

◆ 深刻に受け止めない

◆ 他者への関心を持つ

◆ 人を変えようとせず、自らが変わる

 

本書の後半では、「自分を好きになれないときは?」「何をやってもうまくいかないときは?」および「仕事も家庭もうまくいかないときは?」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 行動に移す前に「目標」を決める

◆ あきらめずにやり続ける

◆ 悩みを受け入れる

◆ 他者と比較しない

◆ 失敗を経験させ、学習させる

 

この本の締めくくりとして著者は、「人間味あふれるアドラーだからこそ、彼の言葉には多くの人の心を動かす力があります。」と述べています。

 

さらに巻末には、監修者である岩井俊憲さんが、100年前の次のアドラーの言葉を紹介しています。

「一般に、仕事で成功できるかどうかは、社会適応のいかんにかかわっていると言うことができる。隣人や顧客の要求を理解し、彼らの目で見て彼らの耳で聞き、彼らが感じるように感じることは、仕事において大変有利なことである。」

 

あなたも本書を読んで、仕事もプライベートもうまくいくシンプルな時間術である「心に余裕が生まれる38の習慣」を学び、実践していきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3694日目】