「老後を過ごす人たちは心身ともに元気な人が多い。健康の維持・管理に気をつけてさえいれば、定年後の生活スタイルのスイッチを、自分自身でいかようにも切り替えられます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1939年愛知県生まれ、名古屋大学法学部卒業後、伊藤忠商事へ入社、1998年社長、2004年に会長に就任、中華人民共和国特命全権大使を歴任、現在は公益社団法人日本中国友好協会会長、一般社団法人グローバルビジネス学会会長、福井県立大学客員教授、伊藤忠商事名誉理事の丹羽宇一郎さんが書いた、こちらの書籍です。
丹羽宇一郎『老いた今だから』(講談社現代新書)
この本は、老境に入ってからも「人生、これからだ!」と前向きにとらえて積極的に生き、楽しみも増やしていくために、著者が85歳を迎えた今だからこそ感じる日々の味わい方、愉しみ方を一冊に凝縮した本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.老いの変化を受け入れる
2.身体はマイナスになる、でも頭はプラスにできる!
3.最大の悩みーー定年退職後をどう生きるか
4.私たちはどう働くのか
5.人生の価値は最後に決まる
この本の冒頭で著者は、「年齢を重ねるにつれて経験の数は増し、知識も増えていくので、的確な思考と判断ができるようになるし、人間関係の広がりや深みも増し、人格も円満に練られていきます。」と述べています。
本書の前半では、「老いの変化を受け入れる」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 朝の散歩がもたらす健康と心の平穏
◆ 健康にいい歩数は人それぞれ
◆ 50代半ばからは規則正しい生活を
◆ 70代以降の健康はまあまあならベスト
この本の中盤では、「身体はマイナスになる、でも頭はプラスにできる!」および「最大の悩みーー定年退職後をどう生きるか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 読書、日記、日々の情報収集(読み、書き、学ぶ)
◆「考える読書」のすすめ
◆ 読書で心のシワを増やす
◆ 死ぬまで読書、死んでも読書
◆ 好奇心や知識欲に蓋をしてはいけない
◆「楽しい老後」は興味次第
◆ 足るを知る者は富む
◆ 人生に指針:正直、清潔、美心
本書の後半では、「私たちはどう働くのか」および「人生の価値は最後に決まる」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆「死ぬまで元気に働く時代」の到来
◆ 定年してからの心のコントロール
◆ ものごとは自分の考え通りにきれいに進まない
◆ 定年後に起業するなら、ひとりでは何もできないと知っておく
◆ 挑戦し変化する自分を楽しめれば、AIは怖くない
◆ 成長を続けたいなら「死ぬまで努力」
◆「どこでもいつでも、神様、仏様は見ている」
◆ 本を好きになりなさい
◆ 人の価値は最期のときに決まる
◆ 人間にとっての幸福は、人生の最期に心安らかでいられること
この本の締めくくりとして著者は、「自分は毎日、ベストを尽くして生きている!」と、ポジティブに考えていこう、と述べています。
あなたも本書を読んで、85歳の稀代の名経営者が実践する「日々を味わい、愉しむ秘訣」を学び、自ら実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3359日目】