「おひとりさまには、幸せなおひとりさま、不幸せなおひとりさまがいます。中間もいます。それを分けるのはいったい何でしょうか?」「その1つがお金であることは間違いありません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1961年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒業、東京大学社会情報研究所教育部修了、JPモルガン、チェースマンハッタン銀行に勤務、さらに国連ボランティア、企業コンサルタント、放送作家を経て、現在は経済評論家、ジャーナリストの佐藤治彦さんが書いた、こちらの書籍です。
佐藤治彦『おひとりさまが知って得するお金の貯め方・増やし方』(ぱる出版)
この本は、おひとりさまが、直面するさまざまな経済的、社会的決断の中でどうやっていくのが賢いのか、どういう選択肢があるのか、また知っておきたい情報を紹介しながら、ひとりでも多くの人に、笑顔で人生を送ってもらうための後押しになるように書かれた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.おひとりさま、普通時代がやって来た!
2.幸せなおひとりさまは貧乏ではいけない。お金と住宅にまつわる話
3.幸せなおひとりさまは、知識の力で賢く増やす
4.幸せなおひとりさまのための医療と保険、年金、介護入門
5.幸せなおひとりさまのためのもっとお金の話
この本の冒頭で著者は、「おひとりさまとおひとりさま予備軍は、決して少数派ではなく、もはや成人人口の半分近いと言っても過言ではありません。」と述べています。
本書の前半では、「おひとりさま、普通時代がやって来た!」および「幸せなおひとりさまは貧乏ではいけない。お金と住宅にまつわる話」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 幸せなおひとりさまに必要な2つは、①お金に困っていない、②孤独でない
◆ お金に困っている人は、お金の管理ができない人
◆ 節約するより、無駄なお金は使わない
◆ 地方に住むなら都市部に住むべき
◆ マイホームは55歳になったら売りに出す
この本の中盤では、「幸せなおひとりさまは、知識の力で賢く増やす」および「幸せなおひとりさまのための医療と保険、年金、介護入門」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 所得控除を増やすと税金が減る
◆ 税金を減らす3本の矢は、①老後のためのお金を賢く作る、②銀行より得する運用、③ふるさと納税
◆ iDeCo や国民年金基金で絶税しながら老後資金を積み立て
◆ 明治安田生命の「じぶんの積立」
◆ 所得の高い人は貯蓄して保険の呪縛から逃れる
◆ 高額療養費制度の落とし穴「21,000円ルール」に注意
◆ 一番大切なのは、病気にならないこと
◆ かかりつけ医(ホームドクター)を持つ
◆ 理想は年金をもらうのを先延ばしして、毎月もらう年金を多くする
◆ 健康であること、年齢を重ねても社会に適応できる柔軟な性質が大切
◆ 年金の繰り下げは事前に決める必要はない
◆ いつくるかわからない介護に備えて現金を持っておく
本書の後半では、「幸せなおひとりさまのためのもっとお金の話」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 趣味や生きがいもリスク分散が必要
◆ 料理を作る技術、食材を保存する知恵は、おひとりさまの必修科目
◆ 1日に5分は鏡の中の自分を見つめる
◆ 買ったものは使いこなすことにこだわる
◆ 投資に向いている人は、お金儲けよりも経済や市場の動向に興味のある人
◆ 余裕資金で投資すれば、一時的に元本割れしても慌てずに待てる
◆ 長く働くために必要なのは、健康と理不尽なことに耐えられる力
◆ 墓や葬式の心配よりも、人との付き合いを大切にする
この本の締めくくりとして著者は、「人生を歩んでいく上で大切なことは、幸せになること。そして、暮らしていけることが大切です。暮らすにはお金、経済的な裏付けがなくては成立しません。」と述べています。
さらに、「節約よりも知識による賢い支出と選別こそが大切だと思うのです。知識も生活を底支えしてくれるのです。」と続けています。
あなたも本書を読んで、4人に1人がおひとりさまになる時代に、知って得する「お金の貯め方・増やし方」を学び、幸せな人生を送っていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2977日目】