書評ブログ

『なにをどれだけ食べたらよいか。』

「非科学的な『健康常識』が大きな顔をし、逆に医学的エビデンスに裏付けされた真実が、非常識扱いをされています。」「日本人は終戦直後のカロリー摂取量を下回っている」と警鐘を鳴らし、高齢者は肉など動物性たんぱく質をしっかり食べるように推奨している本があります。

 

 

本日紹介するのは、1937年生まれ、北海道大学医学部卒業、東京大学医学部第4内科で循環器疾患と疫学を学び、東京都養育院付属病院(現・東京都健康長寿医療センター)を経て、現在は人間総合科学大学大学院教授、医学博士、日本内科学会認定医、日本老年医学会認定専門医柴田博さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

柴田博『なにをどれだけ食べたらよいか。』(ゴルフダイジェスト社)

 

 

この本は、日本人の寿命や、健康と食生活・栄養の関係を時間的(人類史・歴史的)、空間的(国際比較をふくむ地域比較)に見るための知識が著しく欠如している現在の日本の状況に警鐘を鳴らし、粗食にすればするほど免疫力は低下し、生活習慣病の発症を促し、うつや認知症になる危険性も高まってしまうことを説明している書です。

 

 

本書は以下の5部構成から練っています。

 

1.「健康基準」にダマされるな

2.死ぬまで元気の「食生活」

3.「高齢者」の本当

4.医者の正しいかかり方

5.楽しく老いる生活のコツ

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「カロリーをしっかり摂れば寿命が延びる」と述べています。

 

 

続いて本書の前半では、「健康基準にダマされない」こと、および元気の「食生活」について解説しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 栄養不足は短命につながる

◆ 日本の国の「食事摂取基準」はデタラメ

◆ 日本人の四大死因(ガン、肺炎、脳血管疾患、虚血性心疾患)の解決策は「低栄養予防」

◆ 動物性タンパク質を十分に摂る

 

◆ 食品摂取の多様な人ほど長生きし、健康寿命も延伸する

◆ 長寿の秘訣は「脂肪と肉」

◆ アクティブシニアのスタミナ源は「肉」

◆ 3時のおやつには「甘味」がいい

◆ 高齢者のうつは「肉と砂糖」で予防できる

 

 

この本の中盤では、「高齢者の本当」「医者のかかり方」について、次のポイントを説明しています。

 

◆ 長生きするほど「寝たきり」にならない

◆ 生まれる時も死ぬ時も2年程度のサポートが必要

◆ メタボ健診は低栄養化を加速させ医療費を増大させる

◆ 加齢とともにガン発症率は増えるが死因率は減る

 

 

本書の後半では、「楽しく老いる生活のコツ」について、以下の通りポイントを説明しています。

 

◆ アンチエイジングより「ウィズエイジング」

◆「味覚」は加齢により発達する

◆「笑い」は最高の健康術

◆ ステーキやデザートなど美食は心身を活性化させ、幸福感を高める

 

 

あなたも本書を読んで、病まない、ボケない、ダマされない「ずーっと元気の生活習慣」を実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2570日目】