「すぐやる」よりも「短くやる」ことが大切、生産性を上げて、「成果」を出すための最短ルートをたどり、できる限り短い時間で、数多くのタスクを処理することを提唱している本があります。
本日紹介するのは、京都大学大学院エネルギー科学研究科を修了後、トヨタ自動車に入社して、トヨタグループのデータサイエンスの大会で優勝経験を持った後、TBSへ転職して「日曜劇場:「レコード大賞」などの看板番組のプロモーション及びマーケティング戦略を数多く手掛け、さらにアクセンチュアにて戦略コンサルタントを経験、2018年に経営コンサルティング会社 F6 Design株式会社を設立して代表取締役に就任した戦略コンサルタント、事業プロデューサーの山本大平さんが書いた、こちらの書籍です。
山本大平『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』(クロスメディア・パブリッシング)
この本は、サラリーマンとして組織で働いた経験や、会社経営者としての視点、戦略コンサルタントとしての視点などを総合して、具体的なエピソードを盛り込みながら、仕事を「短くやる」ためのコツをできる限り詳しく伝えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.仕事のやり直しがなくなる!「最短ルート」の見つけ方
2.余計なことをしない!仕事の「無駄」を削る方法
3.相手の感情を動かせば仕事は一気に解決する!
4.仕事の「時間」と「量」が半減する!上手に「他力」を活かす方法
5.「先送り」がなくなる!脳のうまい使い方
この本の冒頭で著者は、「まず最初に、次の『5つの原則』を頭に入れておく必要があります。」と述べています。
①「優先順位」を明確にする
②「余計なこと」をしない
③「先延ばし」をしない
④「人に任せられる」ものを抱え込まない
⑤「タイミング」を間違えない
仕事を「短くやる」ためには、多角的なアングルから、それぞれのタスクを俯瞰して考える習慣を身につけることが大切なのです。
本書の前半では、「仕事のやり直しがなくなる!最短ルートの見つけ方」について、以下のポイントを説明しています。
◆ ロケットスタートより、鳥の目で見る
◆ 仕事の幹(主軸)を見極めて時間配分を決める
◆ 最短ルートでゴールに向かう「逆算思考」
◆「想定外」を計算に入れて難しい仕事からやる
◆ 仮説にも精度が必要、サードドアも考えてみる
この本の中盤では、「余計なことをしない!仕事の無駄を削る方法」および「相手の感情を動かせば仕事は一気に解決する!」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 神はスピードに宿る
◆ 仕事の大半は70点でも通用する
◆「要約力」を鍛えて、1分で理解できる資料を作る
◆ 自分の頭で考える力をつけることが、仕事のスピードを上げる近道
◆ 人生は「喜ばせ合戦」
◆「ピーク・エンドの法則」を使うと、仕事が速くなる
◆ 身勝手な相手には「無視する」くらいの態度がいい
◆ 雑談の「ついで」に本題を話すぐらいがちょうどいい
本書の後半では、「仕事の時間と量が半減する!上手に他力を活かす方法」および「先送りがなくなる!脳のうまい使い方」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 誰に協力してもらえば仕事が早く進むかを知っておく
◆ 仕事がデキる人は「報連相」を高速で回している
◆ アイデアが足りないときは、「質問力」で情報収集
◆「得意」を伸ばす方が生産性が上がる
◆ 仕事がデキる人ほど「体調管理」を徹底
◆ 睡眠不足は「短くやる」の大敵
◆ 1日を8:8:8=仕事:睡眠:プライベートに分ける
◆「うまくいかないのが当たり前」と思っていれば無駄に落ち込まない
この本の締めくくりとして著者は、「仕事を短くやることは、時間を『資産』に変えること」と述べています。私たちにとって、時間はお金よりも貴重でレアな資産と見ることができるのです。
「短くやる」の本質は、無駄なく時間を活用して、最小のエネルギーで目標を達成する・・・ということにあります、と著者は続けています。
あなたも本書を読んで、やることがたくさんあるための時短のコツ42を学び、仕事を「短くやる」習慣を身につけていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3185日目】