これからビジネスをしてみようと思っている人や起業してまだ間がない人に向けて、起業のための「本音」のマニュアルと言える本が7あります。
本日紹介するのは、元国税調査官の木村大次郎さんが書いた、こちらの本です。
木村大次郎『起業のためのお金の教科書』(双葉社)
この本は、起業しようと思っているサラリーマンに対して、そのための心得や本音のマニュアル、ノウハウを記した書です。
元国税調査官の著者が、様々な中小企業経営者を見てきて掴んだノウハウなので、実践的で説得力があります。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.起業の心得
2.国税調査官は見た!成功する起業、失敗する起業
3.国を騙して事業資金を調達しよう
4.会社をつくれば税金が安くなる、は本当か?
5.白色申告のススメ
6.起業家のための社会保険の裏ワザ
本書の冒頭で著者は、「起業の準備をするということは、会社以外のことに興味を持つということです」と述べています。
そういう人に対して著者は、まず「会社以外の人間関係をつくること」を提唱しています。
そして独立起業して成功するための「2つの重要な条件」を次のように著者は挙げています。
◆ 技術がしっかりしていること
◆ 営業的にある程度の目論見が立ってから独立すること
さらに、事業というのは一生懸命やればいい、ということではなく、要は客が欲しているもの(サービス)を提供できるかということが、すべての評価につながる、ということです。
つまり、自分にとって価値があるものでも、他人にとって価値があるものにアレンジできなければ、好きなことで商売をすることはできない、と著者は言います。
本書の後半では、書籍のタイトルにもある通り、資金調達の話が中心になります。興味ある方はぜひ本書を詳しくお読みいただきたいと思います。
また、事業所得税や消費税については、さすがに著者はプロ中のプロですので、本書の解説はほんとうに分かりやすくて明快です。ぜひお読みください。
最後に、申告方法や経費計上のポイント、さらに社会保険の裏ワザが、実に分かりやすく解説されていて、ここを読むだけでも本書の価値は大きいと思います。
肝になることを一つだけ紹介しておきますと、本書によれば「社会保険料はいつの分の保険料かを問わず、支払った年に全額を所得から差し引くことができる」ということです。
つまり、過去の社会保険料であっても、支払った年に全額控除を受けられるというわけです。
したがって、儲かった年には、社会保険料を多く支払って節税することができる、ということになります。
あなたも起業を目指す、あるいは起業して間もないということであればぜひ、本書を一読することを強くお薦めします。
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では、今日もハッピーな1日を