「たった5年で、世の中が異次元のように変わった。もしあなたがそう感じていなかったら、時代に合わなくなっている可能性があります。」「『売れる商品』はない。『売れる売り方』があるだけです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1958年北海道生まれ、明治大学文学部(演劇学専攻)卒業、「体験を売る」という実践的マーケティング手法「エクスペリエンス・マーケティング」(エクスマ)の考え方で、集客施設や企業のコンサルティングを行っているフリーパレット集客研究所を主宰する藤村正宏さんが書いた、こちらの書籍です。
藤村正宏『安売りするな!「価値」を売れ! 新版』(日本経済新聞出版社)
この本は、2011年12月に出版した『安売りするな!「価値」を売れ!』(実業之日本社)を全面的に改訂した新版です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.あなたの「価値」はどこにある?
2.「ゆるやかな関係性」という価値
3.「個を出す」という価値
4.「好き・楽しい」という価値
5.「編集」という価値
6.「逸脱する」という価値
この本の冒頭で著者は、今のSNSの時代の「価値」を次の5つのキーワードを挙げて説明しています。
1.関係性
2.個
3.好き
4.編集
5.逸脱
本書の前半では、「あなたの価値はどこにある?」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆「差別化」という考え方ではなく「独自化」が大事
◆ あなたの独自の価値は「関係性」にある
◆ 時代は「つながりの経済」に移行
◆ 最大の戦略は「競争の排除」、個による独自の価値「USP」を
◆ 好きなことを情熱をもって仕事に取り入れると個性化した価値になる
◆ 逸脱することでたくさんの視点が持て、たくさんの選択肢が持てる
◆「名詞の経済」から「形容詞の経済」、そして「動詞の経済」へ
◆ 情報を伝えることで価値が生まれる
この本の中盤では、「ゆるやかな関係性という価値」および「個を出すという価値」ついて解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 繁盛のカギは「ゆるやかな関係性」
◆ SNSがあればお客さまに毎日「電話」できる
◆ お客さまの質を決めるのは自分の発信
◆ トータルなメディアでの発信が大事
◆ SNSでのつながりが信頼の証
◆ 価値=選ばれるための理由
◆ 個を出すことで、お客さまと関係性がつくれる
◆「どこで買うか」より「誰から買うか」
◆ SNSの登場で「マス」が消滅した
◆ 人とのつながりがビジネスの中心になる
本書の後半では、「好き・楽しいという価値」「編集という価値」および「逸脱するという価値」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ イノベーションも「好き」から始まる
◆ 楽しんでいる人の周囲に人が集まる
◆ 好きなことをするのに罪悪感を覚えない
◆ 好きならOK、詳しい必要はない
◆ 発信し続けることで新たな価値が生まれる
◆ 編集=いつもの商品への新たな意味づけ
◆ お客さまは知らないものは選べない
◆ 価値を伝えたい相手を絞り込む
◆ その「体験」の本質を考える
◆「あなたのフィルター」が価値になる
◆ 一見無駄なことが価値になる時代
◆ 逸脱は新たな価値を生むエネルギーになる
◆ 過去の延長線上で考えない
◆ 業界の常識にとらわれない
◆ 自動思考はやめる
この本の締めくくりとして著者は、「学ぶ姿勢さえあれば、どんなことからも学びを得られます。学んでいると、時代の変化にも気づきます。」と述べています。
あなたも本書を読んで、ビジネスの中に「エクスペリエンス・マーケティング」(=「エクスマ」)の考え方を入れて、選ばれる商品・サービスを生み出していきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3233日目】