書評ブログ

『会社人生「55歳の壁」突破策』

「会社人生と定年後の人生設計は、ゲームのルールが異なります。人生100年時代、私たちは少なくとも70歳までは仕事を続けるでしょう。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1962年群馬県生まれ、株式会社リクルートを経て、サンダーバード国際経営大学院にてMBA取得、現在はオーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役大塚寿さんが書いた、こちらの書籍です。

 

大塚寿『会社人生「55歳の壁」突破策』(かや書房)

 

この本は、1万人インタビューに基づく「55歳の壁」の突破策、どちらにするか迷った時の処し方、その正攻法、裏技もひたすらポジティブに紹介している書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.ポジティブな気持ちで60代以降を考えられるために

2.「55歳」以降が重要な理由

3.今からでも間に合う「55歳の壁」突破策

4.二項対立をポジティブに比較する

5.「55歳」からの趣味・暮らし

6.ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク)~転職編~

7.ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク)~起業・開業編~

 

この本の冒頭で著者は、「55歳以降の人生設計に寄り添い、励まし、エールを送り続けます。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「55歳以降が重要な理由」ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆「55歳の壁」とは役職定年、事実上の戦力外通告、年収ダウンにもかかわらず転職も難しいという55歳に立ちふさがる障害

◆ 55歳以降がホントの人生

◆ 現在の60歳は半世紀前の40歳くらい

◆ 人生後半戦を豊かに過ごすかどうかはその方法を知っているか否か

 

 

この本の中盤では、「今からでも間に合う55歳の壁突破策」「二項対立をポジティブに比較する」および「55歳からの趣味・暮らし」ついて解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 自分の価値が上がるリスキリングを

◆ 自身のキャリアの棚卸し、自己分析をし、60歳以降の方向性を決定

◆「仮のゴール」を定めて定年後の人生設計を

◆ 5年早く計画に移す

 

◆「スキル×キャリア×人間関係×夢×望む収入」を意思決定の基準に

◆ 起業・開店へのチャレンジは「家族×お金×実現可能性×熱量」で決める

◆ 都市部で暮らすか、Uターン移住か、二拠点生活か

◆ 定年後は、お金次第、生き方次第

 

◆ アウトドア系、インドア系、双方の趣味を持つ

◆「自分の居場所」は5つ以上持つ

◆「犠牲者を出さない介護」のために、人に頼る

◆ 起こったことはすべて、必要、必然、ベスト

 

 

本書の後半では、「ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク)~転職編~ 」および「ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク)~起業・開業編~」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 60代になっても都市部なら仕事はいくらでもある

◆ シニア転職はタイミングが何より大切

◆「相対的強み」(偏差値52.5)を3つ揃えれば十分戦える

◆ 最強の転職カードは「ツテ」

 

◆ あなたの「特色」を誰にでもわかるように示し続ける

◆ 自分自身の市場価値を知ってから定年後の設計をする

◆ 職務経歴は「事実、数字、成果」という切り口でまとめる

◆ 自己決定する働き方がもたらすのは「自由」

 

◆「ローリスク・ミドルリターン」の起業がある

◆ マイクロ起業、スモールビジネス、好きなことを仕事にして自由に稼ぐ1人起業

◆ 自分のスキルや強みを「掛け算」して商品化

◆ スタートアップ時の営業は自分が提供する仕事に価値を感じる「人探し」 

 

◆ 営業に大切なアタックリストとホームページ

◆ 自分自身が商品、「何をやるか」が大切

◆ 相手の期待値をちょっとでも超える

◆ あなたを待っている「太客」を探せ

 

 

この本で提唱しているシニアのマイクロ起業は、拙著『定年ひとり起業』シリーズ三部作(自由国民社)で勧めている「定年ひとり起業」と同じコンセプトで強く共感しました。

 

 

本書の最終章の中で著者は、2022年10月の内閣官房「新しい資本主義実現本部事務局」の資料で、「起業を望ましい職業選択」と考える人の割合について、次の国際比較データを紹介しています。

◆ 中国  79.3%

◆ 米国  67.9%

◆ 英国  56.4%

◆ ドイツ 53.6%

◆ 日本  24.6%

 

他の主要国が過半数を示す中、日本だけが突出して起業に向けてのマインドが低いのが驚きです。これを受けて著者の大塚寿さんは「大多数がリスクを恐れて、起業に手を出さないので、逆に成功率が上がってしまう」と述べています。

 

私が起業して体験した感覚もまったく同じで、30年前後も会社員として専門性を持って仕事をしてきたシニアと比較して、起業している人たちの平均レベルは、ビックリするくらい低いと感じています。だからこそ、「定年ひとり起業」の成功率は高いのです。

 

 

あなたも本書を読んで、人生100年時代にハッピーなセカンドキャリアを築くため、会社人生「55歳の壁」を突破する策を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3232日目】