書評ブログ

『副業×定年準備×生きがいづくり 人生を変える! 50歳からのライター入門』

「2021年12月に発表されたアンケート調査『大人のなりたい職業』のランキングで、『ライター』が1位にランクインした」「実際にライターとして独立すると、見事に働き方が変わりました。仕事をする時間は完全に自分の都合で決められますし、取材や打ち合わせを除けば執筆作業は自宅で行えますから、通勤ラッシュに揉まれることもありません。」と述べて、ライターを目指す人に向けた入門の本があります。

 

 

本日紹介するのは、1962年生まれ、会社員時代に勤務先の経営不振による減俸を補うために副業でライティングを始め、リストラが行われた際にフリーランスライターとして独立、ビジネス書のブックライティングを中心に、広報誌や業界誌などの印刷媒体から、企業のオウンドメディアやWebマガジンなどWeb媒体で執筆活動を行っている、しげぞうさんが書いた、こちらの書籍です。

 

しげぞう『副業×定年準備×生きがいづくり 人生を変える! 50歳からのライター入門』(時事通信社)

 

 

この本は、ライターになるための手段や心構えおよび、ライターとして活動を続けるためのヒント著者の体験を交えて伝え、フリーランスを目指す全ての人にエールを送る書です。

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

1.はじめに 

2.51歳でリストラされた私を救ってくれた副業ライターという仕事

3.入門編ー副業でライティングをはじめてみよう

4.中級編ーいろいろな可能性に挑戦してみよう

 

5.上級編ーもう少し稼いでみよう

6.応用編ー本を書く仕事に挑戦してみよう

7.Q&A

8.おわりに 結局、たくさんの人に支えられた

 

 

この本の冒頭で著者は、「私がライター業を続けていて感じるのは、特筆すべき人生経験よりも、日頃から多くの本を読んでいることのほうが役に立っているということです。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「51歳でリストラされた私を救ってくれた副業ライターという仕事」および入門編ー副業でライティングをはじめてみよう」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 50代での再就職は甘くない

◆ ライターとしての独立宣言

◆ まず副業としてライターの助走をしてみる

◆ ライター業の魅力は初期投資が不要であること

 

◆ ライターには「調査力」が必要、とくに「検索のセンス」で差がつく

◆ 初めての仕事はクラウドソーシングで受注する

◆ 原稿納品から入金まではかなりのタイムラグがある

◆ フリーランスは行動:①ホームページ、②ブログで情報発信、③SNSを活用

 

 

この本の中盤では、「中級編ーいろいろな可能性に挑戦してみよう」および上級編ーもう少し稼いでみよう」について考察しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 文字単価は時給に換算して判断する

◆ ライターにも昇給がある

◆ 書く速度を上げるには量をこなす、素材を集める、構成を決めておく

◆ 必ず情報の裏付けをとる習慣を

 

◆ 受注のリピートは、①24時間以内の返信、②納期の厳守、③依頼内容を正確に理解、④原稿の推敲を徹底

◆ 単価と難易度のバランスを考える

◆ ×ライターの希少性が高いほど報酬額も高くなる

◆ 書きながら「得意分野」を作っていく、ヒントは自分の本棚

 

◆ 報酬額の高い仕事なら、①時間をかけられる、②受注本数を減らせる、③仕事の幅が広がる

◆ 直取引は、Twitter、Facebook、人脈、Google検索で探す

◆ 紹介されるように良い仕事をする

◆ 企業のオウンドメディアなどWebライターの仕事は広がっている

 

◆ クライアントは複数持つ

◆ 増える電子書籍とe-book の需要

◆ インタビュー案件に挑戦する

◆ これからは「副業」ならぬ「複業」の時代、みんなライターに

 

 

本書の後半では、「応用編ー本を書く仕事に挑戦してみよう」およびQ&A」について、解説しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 人気が高まっているブックライター

◆ ブックライターはインタビューやチームで創り上げていく一体感も

◆ リスクの高い仕事は原稿買い取り方式に

◆ 過去の実績が何よりも信頼につながる

 

◆ ブックライティングの報酬は、①印税方式、②原稿買い取り方式

◆ ブックライティングの仕事探しは、クラウドソーシングもチェック

◆ インタビューは入念に準備する

◆ ブックライティングの発注者は、①出版社、②編集プロダクション、③出版プロデューサー、④著者、⑤その他と多種多様

 

 

また、最後に掲載されている「Q&A」では、ライターの仕事を進めていくうえでの留意点が網羅されていて参考になります。

 

 

この本の締めくくりとして著者は、人生100年時代は長く働きたい人が増えること、そして、それぞれが得意な分野で力を発揮しればいい、と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、副業・定年準備・生きがいづくりの観点から、50歳からフリーランスで長く働けるライターの仕事を目指してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2818日目】