書評ブログ

50代から考えたい『熟年1人起業』

「団塊&予備軍1,000万人のためのリスタート戦略」と題して、熟年での1人起業を薦める書籍があります。

 

 

今日紹介するのは、株式会社キャリア開発研究所長の沼波正太郎さんによる、こちらの本です。

 

 

沼波正太郎『熟年1人起業』(徳間書店)

 

 

この本は、以下の4つの理由で、他に選択肢がなくなった中高年に対して、「新しい仕事&環境で己の人生を2回楽しむ」成功のノウハウや事例を提供している書です

 

 

1.中高年を取り巻く「雇用ゼロ」の現実

 

2.団塊世代700万人の行方と国の財政危機

 

3.取り残される「中高年」施設の優先順位

 

4.「雇用」は自分で作る時代へ

 

 

 

本書は、以下の8部構成により成っています。

 

 

1.「熟年1人起業」を勧める4つの理由

 

2.「熟年1人起業」を成功させる9つの準備

 

3.「熟年1人起業」のスタート7つのステップ

 

4.「熟年1人起業」成功への5つの教訓

 

5.あなたは本当に「起業」に向いているのか?

 

6.どんな「仕事」が「1人起業」であるのか?

 

7.「熟年1人起業」事例研究

 

8.「熟年1人起業」成功・失敗の分岐点

 

 

この本の最後には「巻末資料」として、「熟年1人起業」成功のための事業鳥瞰図や、ビジネスグランプリの応募用紙「人生応援団」設立企画が掲載されています。

 

 

本書の中核部分で最も大切なのは、私が感銘を受けた上記2番目の「熟年1人起業」を成功させる9つの準備でしょう。

 

 

まさに現在、私自身は取り組んでいる課題なので、身に染みて受け取りました。準備は以下の9つです。

 

 

1.「起業コンセプト」の確立

 

2.「売り」の確認

 

3.「商品とサービス」の絞り込み

 

4.「顧客のターゲットポジション」をどこに置くか

 

5.「身の丈」からのスタート

 

6.「八つの収益エンジン」構築

 

7.「自分応援団」の組織化

 

8.「パートナー」の選択

 

9.「起業資金」をどう集めるか

 

 

これらはいずれも重要な準備です。私がとくに感銘を受けたのは、6つめの「八つの収益エンジン」です。やはり収入の窓口は複数、持っておくべきです。

 

 

著者の沼波さんの事例で「収益エンジン」の八つが、以下の通り紹介されています。

 

 

1.「講演」講師

 

2.業務受託・経営指導

 

3.出版

 

4.自前の「講座」開設

 

5.教材の開発と販売

 

6.キャリアカウンセリング

 

7.ポータルサイトの運営(広告収入)

 

8.年金

 

 

こうした複数の収入源を持っておくことは、1人起業にとって、とても大切なことだと思います。事業は開始してみなければ、何がニーズがあって売れるか、分からないからです。

 

 

またもうひとつ、7つめの「自分応援団」の組織化も極めて重要でしょう。やはり、「1人起業」の場合は、「自分応援団」へのアウトソーシングや、顧客紹介をいただくなど、周囲の支援は必須です。

 

 

本書の後半では。「実践編」として、「1人起業」の事例が詳しく紹介されています。ぜひ、本書をお読みいただき、事例にも触れていただきたいです。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!

 

 

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