ノートによる情報整理のみならず、「ノートを使った知的生産」まで解説している本があります。
本日紹介するのは、出版社、新聞社記者を経て、ウェブ雑誌のライターから現在はノート作家として活躍する奥野宣之さんが書いた、こちらの書籍です。
奥野宣之『情報は1冊のノートにまとめなさい 完全版』(ダイヤモンド社)
この本は、もともと2008年に、『情報は1冊のノートにまとめなさい』(ダイヤモンド社)として発行されていたものを、5年経過した時点で、文房具やスマートフォンなど情報端末の進歩を踏まえて、全面改定・増補したリニューアル版として書かれたものです。
さらにただの改訂版ではなく、著者の最新のノウハウやテクニックを大幅に追加する「完全版」として、旧版を読んだ人も初めて読む人も、役に立つ内容としています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.情報はシンプルでなければ使えない
2.ノート1冊でつくれる「知的生産システム」
3.1冊にまとめる「三つのツール」
4.効果的に情報を入れる「書き方・貼り方」
5.アイデアの素材を生み出す「ライグログ」
6.素材を活用へとつなげる「知的生産術」
7.ノートを自在に参照できる「索引化」
本書の冒頭で著者は、梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』(岩波新書)を引用して、知的生産の定義を紹介しています。
それは簡単に言うと、「新しい情報をつくること」になります。梅棹さんの言葉では、「新しい情報をひとにわかるかたちで提出すること」です。
この本では、1冊のノートだけに必要な情報を入れてを使いこなすことにより、情報を活用しよう、という提案をしています。
本書の「ノート1冊方式」のメリットとして著者は以下の3つのメリットを挙げています。
◆ シンプルで簡単、迷いがない
◆ ストレスなく続けられる
◆ 自由度が高く、自分でアレンジできる
以上のメリットがあるから、「ノートは万能の知的生産システムになる」と、著者は言います。
本書の後半では、写真やイラストも随所に掲載しながら、著者が実際に行うノートの活用法を紹介していて参考になります。
ここでは具体的な手法を敢えて記載しませんので、興味の湧いた方はぜひ、本書をお読みください。
また、本書の巻末には「付録」として、「ノートを200%使い倒すアイデア集」が付属していて、これも参考になります。
さらに冒頭に紹介した梅棹忠夫さんの著書を初め、「知的生産」に関するおすすめブックガイドもあり、とても有益です。私も読んだ本ばかりで、すべて推薦したい良書なので、以下に掲載しておきます。
これだけ実践的な情報が1冊に網羅されていることが、多くの読者から支持を受けている理由なのだ、ということが分かる本です。
最後に、本書の旧版が出た後に、シリーズ化された著者の「1冊のノート」シリーズの他の関連本も、とてもいい本なので紹介しておきます。
あなたも本書を読んで、情報を1冊のノートにまとめ、「知的生産」に挑戦してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を