書評ブログ 『死ぬまで自由に生きる習慣』 jun-ohsugi 2026年8月27日 / 2026年8月27日 「人生は、何歳からでも面白くなる。」― 恋も仕事も全力で、思い立ったらすぐ行動する。離婚、震災、戦争など、さまざまな苦難を経験しながらも、「私は幸福です」と言い切り、98歳まで自由に生き抜いた宇野千代さん。その生き方には、人生100年時代を前向きに、自由に、そして愉快に生きるためのヒントが詰まっています。本書は、宇野千代さんが遺した数々の言葉から、「元気になる」「前向きになれる」「自由に生きられる」知恵を厳選した、生涯現役のための人生指南書です。 本日紹介するのは、1897年(明治30年)山口県生まれ、大正・昭和・平成という三つの時代を駆け抜け、小説家、随筆家、きものデザイナー、実業家として活躍し、『色ざんげ』『おはん』『生きて行く私』などの代表作を持ち、日本初のファッション雑誌『スタイル』を創刊、野間文芸賞、芸術院賞を受賞し、1990年には文化功労者に選ばれ、1996年に98歳で亡くなるまで生涯現役を貫いた宇野千代(うの・ちよ)さんの言葉をまとめた、こちらの書籍です。 『死ぬまで自由に生きる習慣』(明日香出版社) 『死ぬまで自由に生きる習慣』(明日香出版社) Amazonで見る 宇野千代さんは、尾崎士郎、東郷青児ら著名な芸術家たちとの恋愛でも知られ、結婚と離婚を経験しながら、文学、出版、ファッション、事業など次々と新しい世界へ挑戦しました。 何度失敗しても、環境が変わっても、過去を引きずることなく、面白そうだと思ったことにはすぐ挑戦する。 その徹底した「前向きさ」と「行動力」こそ、98歳まで魅力的に生き続けた大きな原動力だったのでしょう。 本書では、宇野千代さんが遺した数々の言葉を通して、「イヤなことは引きずらない」「年齢なんか忘れて生きる」「好きなものを好きと言う」「ひとりの時間を楽しむ」「失敗しても、また始めればいい」といった、毎日を愉快に生きるための習慣を紹介しています。 本書は以下の8部構成から成っています。 1.自由に生きる習慣 2.自分を生きる習慣 3.死ぬまで恋する習慣 4.老いを楽しむ習慣 5.整えて暮らす習慣 6.好きを生きる習慣 7.お洒落も食事も楽しむ習慣 8.「私は幸福です」と言える習慣 本書の前半では、「自由に生きる」「自分を生きる」「死ぬまで恋する」というテーマを中心に、以下のポイントを説明しています。 ◆ 人生を自由に生きるためには、世間からどう見られるかを気にしすぎるのではなく、自分が「やりたい」と思った気持ちを大切にして、まず行動してみる ◆ イヤな出来事や失敗をいつまでも引きずらず、済んでしまったことは手放して、目の前にある新しい楽しみへ意識を向けることが、前向きに生きる秘訣になる ◆ 「好きなものは好き」と素直に認め、自分の感情に正直に生きることが、他人の人生ではなく「自分の人生」を生きることにつながる ◆ 失敗したからといって人生が終わるわけではなく、うまくいかなければ、また新しく始めればいいという軽やかさを持つ ◆ 恋する気持ちとは、男女の恋愛だけではなく、人や仕事、物事に心をときめかせる力であり、いくつになっても人生への好奇心を失わないことが若々しさにつながる この本の中盤では、「老いを楽しむ」「整えて暮らす」「好きを生きる」というテーマを中心に解説しています。主なポイントは次の通り。 ◆ 年齢という数字に自分自身を縛られず、「もう歳だから」と可能性を閉ざさないことが、老いを前向きに受け入れるために大切である ◆ 老いることを嘆いたり若さに執着したりするのではなく、その年齢だからこそ味わえる楽しみや自由を見つけることで、人生は何歳からでも面白くなる ◆ ひとりでいることを孤独と捉えるのではなく、自分の好きなことに集中できる自由な時間として楽しめれば、精神的な自立につながる ◆ 身の回りを整え、日々の暮らしを大切にすることは、単なる家事ではなく、自分自身を大切に扱い、気持ちよく生きるための基本になる ◆ 「好きなこと」を後回しにせず、興味を持ったことに挑戦し続けることで、仕事を離れた後も人生に張り合いと生きがいを持ち続けることができる 本書の後半では、「お洒落も食事も楽しむ」「私は幸福ですと言える」という宇野千代さんの人生哲学から、以下のポイントを紹介しています。 ◆ お洒落は他人に見せるためだけにするものではなく、自分自身の気持ちを明るくし、毎日を楽しむための大切な習慣になる ◆ 食べることを楽しみ、日々の暮らしの中に小さな喜びを見つけることが、人生全体の幸福感につながっていく ◆ 幸福とは、何の苦労もない人生を送ることではなく、苦しいことがあっても、その中に面白さや楽しさを見つけられる心の持ち方にある ◆ 過去の後悔や未来への不安に支配されるのではなく、「いま」を面白く生きることを積み重ねることで、自分の人生を肯定できるようになる ◆ 最終的に大切なのは、他人から「幸せそうですね」と評価されることではなく、自分自身が心から「私は幸福です」と言える人生をつくることである 本書を読んで私が最も心に残ったのは、宇野千代さんの生き方には、「年齢を理由に人生を小さくしない」という一貫した姿勢があることです。 そして、いくつになってもお洒落をして、美味しいものを食べ、人と会い、好きなことを楽しむ。まさに「生涯現役」を実践した人生だったのだと思います。 人生100年時代には、60代、70代になってから新しい仕事を始めたり、趣味を始めたり、学び直したり、新しいコミュニティに参加したりすることが当たり前になっていくでしょう。 そのとき必要なのは、失敗しないための完璧な準備ではありません。まずやってみる。合わなければやめる。そして、また別のことを始める。この軽やかな行動力こそ、長い人生を楽しく生きるための「習慣」なのではないでしょうか。 本書は、定年後の生き方を考えている方、年齢を重ねることに不安を感じている方、これから新しいことを始めたい方、そして人生100年時代を「長く生きる」のではなく、最後まで自由に、愉快に、自分らしく生きたいすべての方に、ぜひ読んでほしい一冊です。 YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、読書術、人生100年時代の働き方、定年後キャリア、生涯現役のライフスタイルなど、仕事と人生を豊かにする情報を発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ では、今日もハッピーな1日を!【4193日目】 自分が主役の人生・働き方