「自分でまったく予想しなかった感情をたくさん経験することで、考えられるようになる」「その結果、より人生を楽しめるようになるんじゃないかと思うのです」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1958年愛媛県生まれ、早稲田大学法学部失業、大学在学中の1981年、劇団「第三舞台」を旗揚げし、紀伊国屋演劇賞団体賞ほかの賞を受賞、著書も多数ある作家、演出家、映画監督の鴻上尚史さんが書いた、こちらの書籍です。
鴻上尚史『人生ってなんだ』(講談社+α新書)
この本は、27年間にわたって連載を続けた週刊『SPA!』の全エッセーを読み込んで、その中からタイトル「人生ってなんだ」に相応しいものを編集者がセレクトし、再構成してまとめた書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.悩むこと 考えること
2.大人の階段を昇るということ
3.人を成長させること
4.何者かになることは ”成功” なのか
5.ときにはロマンも必要だ
6.親と故郷
7.割り切れないからおもしろい
この本の冒頭で著者は、2018年夏から著者が行なっている「ほがらか人生相談」という連載(朝日新聞出版の小冊子とAERA dot.(アエラドット)について紹介しています。
本書の前半では、「悩むこと 考えること」および「大人の階段を昇るということ」について、以下のポイントを説明しています。
◆「考えること」と「悩むこと」は違う
◆「守るべきものがない自分」から「何かを守る自分」にシフトする
◆一人旅の醍醐味は、ぼーっとしている時にいろんな人に出会うこと
◆ 20代前半は、不安よりも希望に溢れている
この本の中盤では、「人を成長させること」「何者かになることは ”成功” なのか」および「ときにはロマンも必要だ」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 言葉はいつも思いに足りない
◆ 理解できないこけどやってみる
◆「今ある自分」と「ありたい自分」を明確にする
◆ 俳優を諦める年齢
◆ 熱中できるものを ”選ぶ” 難しさ
◆ 現実の人生と夢想した人生の折り合いの付け方
◆ 時にはロマンも必要
◆ 予備校の寮で人生を学んだ
本書の後半では、「親と故郷」および「割り切れないからおもしろい」について解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 故郷と自立
◆ 親は嫌いな仕事をしていない限り、問題はない
◆ 年末年始に親と話す
◆ 割り切れないから面白い
◆ 人生の選択は意外と単純
◆ 幸せとは何かをずっと問い続ける
◆ 人生の真実は0か100ではない
◆ 死はもともと理不尽
この本の締めくくりとして著者は、「引き出しにも箱にも、何かを入れないと出てこない。」と述べています。さらに、「人生は、『自分と異なる価値観や文化』とたくさん出会う」と述べています。
あなたも本書を読んで、「人生ってなんだ」と改めて考えることで、人生を楽しむヒントを見つけてみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2876日目】