「人が幸せになるためには、自分の幸せだけを追い求めていてはいけない」「幸せになりたいなら、自分の幸せではなく、まず他人を幸せにすることから始めないといけない」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ミシガン大学とペンシルベニア大学で学位を取得、ギャラップ社に13年勤務し、強み、従業員エンゲージメント、ウェルビーイング、リーダーシップに関するコンサルティングを世界各地で展開、その後、ギャラップ社のシニアサイエンティストを務め、「仕事がいかに人の健康と幸福に寄与するか」を20年あまりにわたり研究してきた、世界的なベストセラー作家のトム・ラスさんが書いた、こちらの書籍です。
トム・ラス『人生はあなただけのものじゃない』(ディナカヴァー・トゥエンティワン)
この本は、人生で意義ある貢献をしてきた人たちについて調査し、研究してきた著者が、「自分の力を、自分を超えたものに使う意味を見つけることができた」「自分だけのことを考えるのではなく、自分を超えて残るものを見つける」「それがひいては自分に力を与え、もっと楽に、もっと自由に生きられることにつながる」ことを伝えるために書かれた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.自分を超えて残るものを見つけよう
2.大切な人たちにあなたができる限りのことをしよう
3.あなたがいなくなった後にも残るものは何かを考えよう
4.貢献の人生を生きよう
5.僕は今日、あの人に何ができるだろう?
この本の冒頭で著者は、「誰の人生にも終わりが来る。僕にも、そしてあなたにも。」「でも、終わりが来ても、あなたが生きているうちに他の人のためにしたことは、消えることはない。」と述べています。
本書の前半では、「自分を超えて残るものを見つけよう」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 才能や強みに目を向ける
◆ 自分以外のものに興味を持つ(この世界に何を残せるか)
◆ できることに集中する(コントロールの及ばないことを悩んでも仕方ない)
◆ 人生は短いことに気づく
この本の中盤では、「大切な人たちにあなたができる限りのことをしよう」および「あなたがいなくなった後にも残るものは何かを考えよう」をテーマに、著者の見解を解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 物事をポジティブに受け止める(出来事をどうとらえるかの選択権)
◆ 身近な大切な人にしてあげられることが最も大切な貢献
◆ スマホを置いて、相手の話を聞く
◆ 限られた時間をどう使うか、それは人生で最も大切なこと
◆ 自分の強みを生かせるものを探す
◆ 家庭環境や体の具合で可能性を狭めてはいけない
◆ これはチャンスだ、と思った時はそれにのってみる
◆ 相手が生きているうちに感謝を伝える
◆ 誰かの未来に良い影響を与える
本書の後半では、「貢献の人生を生きよう」および「僕は今日、あの人に何ができるだろう?」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 身近な人に何ができるか考える
◆ 強みや才能で周りに貢献する(自分を超えて残るものを意識する)
◆ 仕事は他の人に役立ち、自分を幸福にしてくれる
◆ 最後に残るもの、それはどんな貢献を残せたかだ
◆ あなたに影響を与えた人は?
この本の巻末には、林レジリ浩文さんによる「訳者あとがき」が掲載されています。
あなたも本書を読んで、後悔しないで生きるヒントを学び、「大切な人に今日、何ができるか」を改めて問い直してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2888日目】