書評ブログ

『一生お金に困らない脳の使い方』

「私たちの脳とお金に関する行動は、実はとても深い関係にあります。そして、お金持ちになる人の発想と行動は、貧乏な人のものとはまったく異なっているといえます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1962年東京生まれ、東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職はソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京大学大学院客員教授で、理学博士、脳科学者茂木健一郎さんが書いた、こちらの書籍です。

 

茂木健一郎『一生お金に困らない脳の使い方』(リベラル文庫)

 

この本は、脳科学の視点から見た、人間が性として持っている、驚くべき脳とお金の深い関係性について解説し、「どのような脳の使い方をすれば豊かになれるのか、貧乏能から脱出し、金持ち脳になれるのか」ということについて説明している書です。

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

1.誰も知らなかった脳とお金のただならぬ関係

2.人間の経済活動は、脳がすべてを支配している

3.景気は脳に左右される

4.お金を生み出す人間関係のつくり方

5.お金持ちに共通する脳の使い方

6.実践! 一生お金に困らない脳の使い方

7.脳内イノベーションでお金を生み出す秘訣

 

この本の冒頭で著者は、「貯蓄をはじめ、私たちが普段何気なく行っているお金に関する行動のほぼすべてを、脳が操っていることを知っていただきたいと思います。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「誰も知らなかった脳とお金のただならぬ関係ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 金持ち脳:人間関係が広い、好奇心が旺盛、素直に質問、即行動、良い部分を真似る、まず何でもやってみる、夢や目標、朝型で健康に留意

◆ 貧乏能:頼れる友人少ない、流されやすい、もらうことばかり、愚痴、目先の利益、不健康

◆ いかに考え方を柔軟にできるか

◆「確実性」という名の安全基地を

 

◆ 消費は自分のパワーの確認

◆ アウェーに必要なお金を惜しんではいけない

◆ お金持ちの一番の特権は、「人生の選択肢が広い」ということ

◆ ビジネスは、点と点をいかに結ぶことができるか

 

 

この本の中盤では、「人間の経済活動は、脳がすべてを支配している」「景気は脳に左右される」および「お金を生み出す人間関係のつくり方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 人間はお金という抽象的な価値を求めて学習し、進化してきた

◆ 不平等が減るほうが脳にとっては幸せ

◆ 資本の重要性の本質は、「資本があるからこそ思いきり挑戦できる」ということ

◆ 知識や経験、スキルもまた「資本」となる

 

◆ いかに有益な情報を手に入れ、その情報を以下にお金に変えるか

◆ ポルトフォリオをどう維持するかを脳は判断して処理

◆ 自分の人生でイノベーションを起こすことを意識する

◆ 感動体験は脳を喜ばせて成長させるための糧

 

◆ 人間関係まで節約してはいけない

◆ 金持ちは良い人間関係を構築

◆ つきあう人間を選ぶ

◆「自分が先に与える」ことが大切

 

 

本書の後半では、「お金持ちに共通する脳の使い方」「実践! 一生お金に困らない脳の使い方」および「脳内イノベーションでお金を生み出す秘訣」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 失敗を重ねながら試行錯誤して「直 感」を鍛える

◆「根拠のない地震」をもって恐れずに挑戦する

◆ 常にオプションをもう一つ持っておく

◆ 真心と戦略を兼ね備えている

 

◆ 給与所得を維持しながら、事業所得も得るという働き方

◆ ワクワク脳は、好きなことをお金に変えられる

◆ ウィークタイ(弱いつながり)がイノベーションを起こす

◆ 仕事のおもしろさややりがいは自分で決める、お金は結果

◆ アイデアをお金に変えられる時代

 

この本の締めくくりとして著者は、「人生の経営判断において重要なのは、『自分の人生の主役は自分なんだ』と思うことです。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、一生お金に困らない脳の使い方を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3348目】